内容説明
隅田川に浮かんだ少女の扼殺死体。彼女はなぜ殺されなければならなかったのか…。オール読物推理新人賞受賞作「歪んだ朝」を始め、「南神威島」等、初期の傑作を収録。著者の古稀を記念して刊行された自選集、待望の文庫化開始。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京都生まれ
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感想・レビュー
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
10
「勝手に列車祭」第305弾。。。文庫コレクション599冊目。。。2004年 4月15日 初版。。。自選集1という事もあって、かなり古い昭和30年代の短編が収められていた。としょくに有名何処は「歪んだ朝」「南神威島」であろう。初期の氏の作品は社会派的なものも多く、「歪んだ朝」は山谷がテーマとなりそこに住む子供の因果をつき、「南神威島」では村の因習なりを捕らえて書かれている。2022/03/04
町歩き
2
短編集。【南神威島】絶海の孤島に配属された医者。奇妙な宗教、冷ややかな笑み、真夜中の儀式、正体不明の伝染病、、。ラストが秀逸。2021/10/16
まきまき
1
西村京太郎氏の初期短編の自選集。心理的なものが多くて、筆者はこういう読後感のものが好きなんだな、と興味深かった。「歪んだ朝」は、時代を感じさせる社会派テイスト。「優しい脅迫者」のオチが秀逸。「南神威島」は孤島の土俗感と残酷さ、強かさが描かれていてゾクッとさせられる。「病める心」「美談崩れ」は、新聞記者の行き過ぎた追求心と歪んだ正義感が悲劇を招く、考えさせられる作品。2017/02/12
Urso
0
友人から借りて。2011/05/14
キャサ
0
短編集