内容説明
匈奴との戦いに武勲を立てた霍去病の異母弟が霍光である。彼は漢の武帝の晩年に仕え、木の人形を地中に埋め人を呪うという巫蠱が流行した宮廷で表舞台に立つ。武帝亡き後、後継争いは混迷を極め、巫蠱による罪で一族の誅殺も行われるが―。
著者等紹介
塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年岡山県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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巨峰
13
中国の歴史小説。霍光という人の本質は渾身これ政治家であり、非常にドロドロとした時代の膿といったものを感じる。この小説の前に「霍去病」というこの人の兄を描いた小説が書かれており、それを先に読んだ方がよかったかもしれないな。2011/07/11
鐵太郎
9
霍去病の破天荒な生き方を読んだ後でこれを読むと、人間の起伏の落差が面白いかな。とはいえ、最初に読んだ時はちょっと退屈だったけどね。若い頃の武帝の時代に比べて霍光の時代は、波瀾万丈とは言えないけれど、読み直すとそれなりに面白いね。とはいっても、なんだか山がないお話だなぁ。2011/11/19
BIN
8
霍去病の異母弟にして武帝に幼帝を託された霍光を描いた作品。霍光と言えば自分の都合の悪い皇帝を差し替えた人物として伊尹と並び評されている人物。霍光自身というよりは霍光の生きた時代の政治のどろどろ感を描いた作品になっており、霍光自身は自分の一族の地盤固めをしているだけの人物になっていて地味で華がないのが残念。悪くはないのだが、主人公が地味だし、桑弘羊の関西弁と東方朔の喋り方がキモくて合わない。2016/03/22
Skywriter
2
霍光とは余りに渋い。渋すぎる。武帝の栄光の時代を過ぎた辺りから頭角を現した人物のため、漢が向かっていく暗い時代を予感させながら物語が進む。張り巡らされる陰謀の数々と、犠牲になる人々の多さに慄然。中々面白いのだけど、肝心の霍光の野望については表現がちょっと淡白すぎるかなと感じる。2010/06/14
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