内容説明
暗い出生の秘密をかかえ、虚無的に生きる“あいつ”こと黒川三郎と、堅実な家庭に育ち、豊かな感受性をもつ“私”こと浅田けい子。この二人を中心に描かれる、彼らの世代の愛と性。石原裕次郎主演の映画も大ヒットを記録した名作が今、蘇る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
2
★4 60年近く前の大学生ってこんなにエネルギッシュなの? 友情も恋も学生生活も現代よりずっと密度が濃い感じ。同級生のみならず母や姉妹とも性についてあけすけに語っているのにはついていけそうにないけれど、夏休みに級友みんなで旅行に行ったり野外でパーティーするのはちょっとうらやましい。2019/01/20
Lara
1
私が、小学校低学年時代の作品です。時代背景は今と異なりますが、でも考えさせられ、且つ楽しませていただきました。ありがとうございました、石坂洋次郎さん。2016/04/08
ソングライン
1
主人公の女子大生が、一人称で語っていきます。50年前の話ですが、恋愛観は変わっても古臭い感じは受けません。何故、新刊で読めなくなってしまったのでしょうか。2014/09/26
ken_sakura
1
○すごく良かった。タイトルが最高。始まりから終わりまで、とても鮮やかな物語。あいつと私、脇の登場人物もそれぞれの魅力に溢れて、みんな好き。脇の登場人物達が多いのにすぐ生き生きと動き出す、キャラが立つのでとても色彩が豊か。それが魅力あるあいつと私をさらによい感じに見せてくれる。ラストはすごい、必殺。2013/08/25
otokomae99
1
テレビや映画よりおもしおかった2013/03/06