内容説明
京のほとんどを焼きつくした天明の大火。この火事で宗徳の止住する地蔵寺も焼け失せた。そんななか、路傍の石地蔵に手を合わせる老人と幼い少女。彼らは何を祈ったのだろう。紀州犬の豪にそのことを知らされた奉行所同心・蓮根左仲は羅宇屋の与惣次に石地蔵を見張らせ、女絵師・お琳、宗徳と共に二人の周辺を探る…(「土中の顔」)。お馴染み、闇の仕事師たちが悪に挑む時代連作集。大好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
沢田ふじ子[サワダフジコ]
1946年、愛知県生まれ
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感想・レビュー
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kazu@十五夜読書会
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ハードカバー読了済み(文庫もダブル登録で、共読本に反映させる)足引き寺閻魔帳シリーズ3巻 。①「足引き寺閻魔帳」②「女狐の罠」③「正護院の仇討」④「嵐山殺景」⑤「悪の梯子」⑥「山姥の夜」⑦「暗殺の牒状」⑧「亡者の銭」⑨「妻敵にあらず」⑩「再びの海」2012/11/19
くっきー
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シリーズ3作目にして、やっとこのお仕置きの描き方になれてきたかも。やっぱりお琳の想いが叶う日は来ないのかな〜。毎度呑んで呑んで事件発覚〜仕置きって感じだから、少しは変化が欲しく感じる。2013/06/04
TM
0
3巻 宝塚図書館2023/12/17
きくちゃん
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三作目となるこのシリーズもかなりエンジンが温まってきたと見え、安心して読める。ひとつだけ不満があるとすれば、足引きメンバーの紅一点お琳は吉岡流小太刀の使い手という設定だがこれまで一度もその腕を見せていないこと。次回以降はそれのお披露目を読書の楽しみとしますか^^2021/09/08