徳間文庫<br> 龍神町龍神十三番地

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徳間文庫
龍神町龍神十三番地

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  • サイズ 文庫判/ページ数 619p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198917975
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

14歳の少女を誘拐、強姦、殺害のうえ、身代金を要求した犯人を銃殺した元刑事・梅沢信介。殺人犯として服役。出所後、梅沢は抜け殻だった。酒浸りの彼に長崎県五島列島の小さな町の町長が不審な事件の調査を依頼した。隠れキリシタンの島に到着した梅沢を待っていたのは、島民の敵意と、おどろおどろしい人間関係。そして、町長が撲殺され、さらなる殺人の連鎖が始まる。怨念と憎悪の連環が風光明媚な島に惨劇を…。

著者等紹介

船戸与一[フナドヨイチ]
1944年、山口県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

46
船戸与一は面白い!五島列島の小さな島龍ノ島に同窓生の町長に連れてこられたのは卑劣な犯人を射殺し刑を終えた元刑事の梅沢。事故死と見られた男の真相を探って欲しいとの事だったが、島に居座る悪徳警官、二分する疲弊した町で人がバタバタと殺されてゆく。誰が島を牛耳っているのか出てくるはクセのある奴らばかり。導火線に火が付いたのだ。楽しいわ~船戸与一やめられません。2024/12/23

Katsuto Yoshinaga

12
中南米、中東、アフリカ、東欧、アジアの辺境を主舞台としてきた大船戸が、「僻地の人間関係のしがらみはどろどろだし、気の遠くなるようなむかしの怨念がいまもまだ生きてる」日本の辺境を舞台に、これまでの船戸流の構成と文法で、日本を描き出そうとした一作。地方共同体の歴史、人間模様、顔役、内部対立の物語なのだが、日本の田舎は大船戸が描いても横溝正史的な世界になってしまう。さすがの大船戸も、日本の田舎で叛史と硬派を描くことはできなかった。これまでの大船戸作品とは趣が大きく異なる。迷走時の作品という位置付けかな。2022/02/05

Yoichi Taguchi

5
7-8年前に読んだ本の再読。登場人物のほとんどが無駄死にともいえる亡くなり方をするのは、相変わらずの船戸ワールドだが、日本を舞台にした小説の方が、”どろどろとした怨念”のようなものを強く感じる。最後のエピローグでほんわりした明かりを見いだせるのは、この本と『夢は荒れ地を』くらいか。71歳でお亡くなりになったが、船戸氏がさらに歳を重ねたのち、どのように小説に変わっていくのか見てみたかったな(歳を重ねて穏やかになるのか、より過激になるのか)。2019/11/24

おぎゃ

4
やばすぎて最高。田舎のイカれた文化にバイオレンスとセックスと隠れキリシタンの伝承をぶち込んだ。アサヒ芸能で連載してたってのもうなずける。おじさん向け金田一少年の事件簿って感じ。2021/08/03

うちのカミュさん

2
面白い、けど恐ろしいねコレ。 地方に居るから、この雰囲気少しワカる。 こんな事は無いけど(笑)

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