内容説明
ついに本物の石中玉が現れた。潔白を証明された「狗雑種」だが、人のいい彼は本物の代わりに侠客島行きを引き受ける。三十年来、武林の名手たちが数知れず訪れたが誰一人生還せぬという神秘の島。三月待って帰らなければ海に身を投げると見送る阿繍をあとに、侠客島に渡った少年は、そこで思いがけない光景を目撃する。そして冒険の末についにつかんだ自分自身の正体とは?不思議な感動を呼ぶ完結篇。
著者等紹介
金庸[キンヨウ]
1924年、浙江省海寧県生まれ。1955年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆめじ
7
丁兄弟にも劣らず増上慢の白自在が登場する。このシリーズには癖の強い爺さん婆さんしかいないのか。そして崖落ちは生存フラグというのは中国でもあるネタのようだ。オチがすっきりしない。喉仏まで正体が分かっているので、もう言ってしまってハッピーエンドにして欲しかった。2020/06/29
のぼる
4
一旦以為可以自由來去,人們經常深陷羅網而不自覺。故事中眾家武林高手對絕世武功的癡迷執著,或許正反映了現實生活的人們對金錢、名位的嚮往也說不定。如同《雪山飛狐》,《俠客行》雖然在最後一章留下些許伏筆,卻依舊未點明石破天的身世之謎,留下讀者些許想像的空間。老實說,個人不是很喜歡這種開放式的結局。既然都到最後了,爽快地解決整樁「案件」不是比較好嗎?這或許也是我為何很喜歡看推理小說的原因之一吧(笑)2015/02/16
Abercrombie
2
何度目かになる再読だが、真相はバレバレなのに、なぜ「女か虎か」的結末にしたのか毎度気になる。2017/02/19
六花
2
この巻は最初と最後の急展開に挟まって侠客島の秘密が書かれている。 侠客島では姦計や武技の嵐になるのかと思いきや、実に中国文学らしい研究・考証の場面が主軸だったのが印象的。それ故に、侠客島の章は中国文学の基礎知識がないと面白みが減る可能性がある。中国史(〜春秋戦国時代)と唐詩の知識を軽くさらうだけで、かなり違うと思うのでおすすめしたい。 登場人物の設定を活かしきった素晴らしい作品であった。2015/06/18
ロバくん
1
この第三巻が、全三巻中、もっとも面白い内容展開でした。 当たっていたと思った予想を覆す展開。 なかなか楽しめました。 石破天が字が読めないということが繰り返し出てくるのですが、最後にそれが生きてくるのですね。 読んでいて、考えさせられる、勉強になるといったことはありませんでしたが、冒険ものということで展開を楽しみにながら気楽に読める作品でした。2016/09/21
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