内容説明
昭和十年、九月。上野下町界隈から、児童三十名が忽然と姿を消した。翌々日―。僧侶寛永は墓地で草刈りの最中、視界に奇妙な影をとらえる。こんなところにお地蔵様が?不審に思い進むと、それは…。びっしりと蝿にたかられた死体…子供の死体だった!魔都を跳梁する謎の笛吹き男の目的は?怪文書「自壊のオベリスク」の真意は?探偵・朱雀十五の活躍を描く、文庫改訂新版、シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勒藤シオ
2
朱雀さんと柏木君が好きで手に取った続編。冒頭で不思議の世界にその腕むんずと掴まれて引き込まれるように一気に読みました。あまりに想像の域を超えた不可思議でおどろおどろしい事件たちは頁を進める度にどんどんその深淵が広がってーー馬場刑事や柏木君のようにずうっと翻弄されっぱなしでした。そしてなかなか朱雀さんも核心的なことに触れてくれなかったので歯痒くもありました。でもその歯痒さ、つまり膨大な伏線達があったからこそ凄まじい大団円に浸れたのですが。……個人的には五木さんについての新たな事実にかなり驚きました。2012/04/04
アキ
1
ぞっとしました。化け物よりもグロテスクな真実。底無しの谷を覗き込むような感覚。すごく怖くてすごく面白かったです。盲目美形の弁護士さんもいい味出してます。まさかの女装(笑)2012/03/14
MNK2
0
いまいち。2015/09/06
都布子
0
昭和初期を舞台にした盲目の探偵朱雀シリーズの2冊目。児童三十人の誘拐殺人から始まる一連の猟奇事件が描かれます。うーむ。前の方が面白かった・・・というよりは、2作目は私の趣味に合わなかったというべきですね。猟奇色が強いのは我慢できるんだけど、も一つ訴えるものがなかったし、時々出てくる一段落としのモノローグという文体も読みにくかったし。
わとそん
0
ふつう2013/04/27
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- 和書
- 教育原論