内容説明
「四十歳までに年間売上高百億円の店を築く」―野望を秘めて二十七歳の一匹狼が、秋葉原に安売り店を開いた。大手電機メーカーに牙をむき、現金仕入れの流通ルート、手形割引、商品金融などを駆使し、連戦連勝。パソコンブームに乗り、時代の寵児となる。しかし―食うか食われるかのアンダーグラウンド経済の世界を、ひとりの男の栄光と挫折、再起を通して描き尽くした、傑作ドキュメントノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
清作
3
私にとって初めてのビジネス小説。こういう類の本は難しいのかなぁと思い敬遠していたがとても面白かった。秋葉原で安売り電機店を立ち上げた若手バッタ屋が大手に挑みながら邁進し幾度か挫折するもののそれを乗り越え“闇の帝王”と呼ばれるまでになる。しかもこれがドキュメントノベルというのが驚きだ。家電業界や世の中の裏側を知ることにもなり楽しみながら勉強にもなった。こんなに面白いのにまだ読メユーザーが誰も登録していないのがちょいと不思議。2013/02/17
