内容説明
ホテルの客室係・田無時子は、オーナーの娘・益美からダイヤの指輪を盗んだ疑いを掛けられた一週間後、アパートで死亡した。故人は益美から、無実を証明したければ指を切れと迫られていたが、死体の右手薬指が切断され持ち去られていた。自殺か他殺かで捜査は難航するが、二カ月後、益美の結婚披露宴で大事件が起きる…。労働力の単位としてしか扱われないホテル従業員の鬱屈を描く表題作他、初期推理短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
16
短編10本収録。うち6本既読、1本ドラマで視聴😅短編集あるあるだわ。初っ端の表題作から「あ、これ知ってるー!」と。終盤のワガママお嬢の披露宴でのシーンが衝撃的なんよねー。ドラマで見た記憶があるのが10本目「殺意の造型」散髪屋さんが舞台の事件。いろんな偶然が重なった挙句、シェービング中のレザーがお客さんの頸動脈を傷つけてしまい…。これが実は殺人やったのではないか?と疑う刑事。地道な捜査の結果から導いた推論。それを実証するために、散髪屋さんへ客として通うこと数ヶ月。彼の首にあてられたレザーはどう動くのか!?2024/04/08
みちこ
1
ミステリー短編集 全部面白かった 犯人は誰か? そっちかー 犯人と疑われていると思い込み、必要のない罪を犯すおバカな主人公 ミステリーは面白いね 2021/12/03