内容説明
男たちは、それぞれの思いで“その日”を待った!ある者は最後まで義士としての誇りを望み、ある者は志半ばにして運命に翻弄され、またある者は図らずも世の中の敵役となってしまうことに―。元禄の世を熱狂させた「忠臣蔵」の人間ドラマを、山手樹一郎、山田風太郎、中山義秀、海音寺潮五郎、邦枝完二、神坂次郎、赤坂好美、柴田錬三郎、隆慶一郎が活写。時代小説の名手の傑作を一挙に収録。
感想・レビュー
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kyon817
2
忠臣蔵がそれほど好きなわけでもない私が「いつ、この本買ったのかな」と全然記憶にはないのですが、本棚の隅にあったのを出してきました。内匠頭の短気のせいで(と私は思っている)、それぞれ運命を狂わされた人々、興味深く読みました。中でも上野介の養子になったばかりに、討ち入り後、信濃の高島藩にお預けとなり、21歳という若さで亡くなった吉良義周の話は哀れでもあります。2010/11/12
yukioninaite
0
本格的時代小説の大御所たちがオンパレードの本。人間というのは、人生、一貫して思ったようにはいかないものだ、というのがしみじみわかります。2016/04/20