内容説明
米ソ二大国によってまがりなりにも保たれてきた安全保障の枠組が音を立てて崩れさり、代わって台頭し始めたのがピース・ブローカー、平和の商人である。それは単なる戦争の犬・傭兵ではなく、圧倒的な兵力と政治力、さらに経済力をも兼ね備えた一大コングロマリットともいうべき組織なのだ。―気鋭のフォト・ジャーナリストが、二十世紀最強の傭兵グルカを振り出しに、世界各地を取材して見たものは世界政治の狭間に現れた新しい“戦争抑止力”の存在だった。
目次
序章 小さな国の小さな戦争
第1章 二十世紀最強の軍隊
第2章 エージェント
第3章 危機管理会社
第4章 ジャージー島
第5章 紛争解決NGO
第6章 アフリカの覇者
第7章 シエラ岬
終章 その先の暗闇