内容説明
暗黒の木曜日―一九二九年十月二十四日、ニューヨークのダウンタウンに端を発した証券恐慌は、現代史に刻み込まれた忘れられない大事件となった。この日を境に人々は職を失い、物価は暴落し、銀行は倒産した。本書は、この未曾有の経済危機の軌跡を克明に追い、大恐慌のメカニズムを解きあかした記念碑的な著作である。今日、新たなる経済パニックが予想される折から、政策担当者をはじめ、現代人にとって必読の書。
目次
序 90年代からの見解
夢と限りなき期待に満ちた楽観論
何か策を講じるべきか
われが信託はゴールドマン・サックスとともに
消えゆく幻影
瓦落
事態は悪化の一途をたどる
余波
原因と結果