内容説明
末期がんで病床に就いた父・文雄が逝き、雑事やしがらみに振り回されてしまった、ベストセラー少女小説家・花山咲子。欲得ずくの親戚たちの信じられないようなひどい仕打ちで、父の死の哀しみを受け止める余裕さえもない彼女の前に、突然、相続権を主張する異母兄姉たちがあらわれた…。少女小説界の女王と呼ばれた著者が半自伝的につづる、汗と涙のマネーバトル体験長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eye
1
★★★再読、処分。結構読み返してるなー。最初はあの人が、こんなことに!てゴシップ的興味から。内容はほんのちょっとなにかがかけ違えたら、誰にでもおこりうるお金の話、という。読んでると、やべー!!ぬかりなく色々しておかないと!と気がひきしまります。今読むと、抜けられない仕事が旧大劇場の千秋楽だったりして、そうだったのかー、と。花井愛子は読んでて恥ずかしくなるくらい性善説の人だと思うんだけど、それだけに人に恵まれてて、それが財産なのかもね。2011/01/12
朱音
1
すごい題名なのでトンデモない本かと思ったが、遺産相続関連のゴタゴタ話。少女小説の女王、と言われた花井愛子氏が相続問題でかな~りもめた、と言う話は前に読んだことがある。これはそれを基にしたフィクション。でも大体こんな感じだったらしい(これでも事実を薄めたんですからね、と後書きにあった…すごすぎ)読むぶんにはおもしろいが、当事者だったら大変だっただろうな…2002/09/04