内容説明
1783年、独立戦争に敗れたイギリスは、和平交渉を有利に進めるため内陸のインディアンに政府代表使節を送った。同行したアラン・リューリーはつかの間の休息を部族の美少女と楽しむが、たちまちフランス軍との激戦に引き戻される。致命的な敗北のなか、シュライク号の艦長リリークロップは右脚切断の重傷を負う。青色艦隊少将のフッド提督は、後任艦長としてアランを任命した!大好評シリーズ第5弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiro
1
人物紹介にネルソンとあったからまさかと思っていたらまさしく後のネルソン提督その人。つい最近読んだのでこうやって一瞬だけ史実と虚構が交わる瞬間を理解できたことが嬉しい。リリークロップ艦長大好きだったなあ。彼の残りの人生に幸あれ。艦長になったのにあっという間に戦争が終わってしまってロンドンへ。そこでも女性問題かと思いきや、今回は女性の方が一枚上手かな。また胡散臭い話に巻き込まれたところで終了。次の任務に関しては割と不安しかない。2017/10/29
Abercrombie
1
前半はアメリカ独立戦争後の和平交渉を有利に進めるため、ネイティブ・アメリカンと友好を結ぶといううさんくさい任務に派遣される主人公。延々とネイティブ・アメリカンの社会・風習が語られるのはかなり退屈だった。後半は、おそらく若き日のネルソンを登場させたかっただけのタークス諸島攻略戦を経て終戦。平時をのらくらと過ごす主人公だが、またしても女性問題で絶体絶命のピンチに。まったく懲りないね。絶好のタイミングで届いた海軍本部からの着任命令に飛びついたものの、これまた怪しいことこの上ない任務ってところで次巻へ続く…。2016/08/27