徳間文庫<br> 目明しやくざ

徳間文庫
目明しやくざ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198907860
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

伊佐吉は、飲む打つ買うの三拍子そろったやくざ者。男前で浮名を流しては、岡っ引きの伯父から説教されるが馬耳東風。それでも探索の手伝いをさせれば、勘は冴え、目の付けどころがよいと重宝されている。ある日、岡っ引き仲間の富造が妾宅で絞殺され、妾のお紺がさるぐつわを噛まされ柱に縛られていた。お紺の兄・半助が妾宅から逃げていくのを見た者がいたが、半助はすでに行方をくらましていた(表題作)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マヌヌ2号

2
よい……とてもよい……。まず、やくざ者だが頭のキれる伊佐吉が岡っ引である伯父の手伝いをするために事件の捜査を行うって設定からもうよさの塊ですね。飄々としているが腕が立ち頭も回る探偵役とか人物造形完璧かよ。で、各短編も凝っていて面白い。私が好きなのは「力士の妾宅」で、軽ーくとんでもないトリックを使っていてたまげました。合わせ技一本ですね。20ページちょいで『○○○』をやっちゃってる「心中者は花の香り」もさりげにすごいですし、「裸屋敷」や「狂った長屋」の設定にはド肝を抜かれました。多岐川恭作品、読んでいきます2016/11/23

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