内容説明
金融腐敗が突出したのは、一見バブル以降の不良債権処理にからんだ問題のように見える。だが、検察の捜査によって徐々に明らかになってきたのは、そのブラック人脈の構図だ。金融機関の総会屋対策で明らかになった某出版社社長の存在や事件渦中の小池など、戦後日本には連綿と繋がったブラック人脈の流れがある。日本の経済界が何故かくまで腐敗したかの原点を描く、知られざる児玉金脈の姿。緊急出版。
目次
第1章 黒幕たちの挽歌
第2章 児玉誉士夫の人脈と金脈
第3章 黒幕の正体
第4章 ダイヤモンド・ミステリー
第5章 M資金とダイヤモンド
第6章 田中清玄の世界
第7章 金丸逮捕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
15
政治の構造腐敗における日債銀や興銀、野村証券、全日空、いわんや三井の悪名は、例えば水俣病におけるチッソやロッキード事件における丸紅ほど鳴り響いていない。日債銀は国税局査察部の調査に協力せず児玉誉士夫との取引はないと噓をつく確信犯である。査察部員はワリシンの銀行担当者名を立会銀行員の目を盗んでメモし、担当者を監視尾行して金丸信との取引を摑んだのである。ワリシン利用の裏金隠しのやり口は児玉以来不変なのである。そもそも無記名制に何の正当性があるのか。調査は厳重に秘匿される。経験上組織にスパイがいないのが奇跡だ。2018/12/27
ハーブ
0
んー ずっとエピローグな感じ なかなか文書が頭に入らない2014/02/05
mazarimono
0
ブックオフで100円で買ったけど、ドロドロしてて面白かった。この方達のあと、フィクサーとかの役割は政治家に移ったらしいが、最近はどうなってるんだろうな?2013/03/13