内容説明
急成長を続ける空調機器メーカー、日本空調は、東証一部上場をはたしたばかり。ところが、社長の放漫経営がたたって、倒産の憂き目に。社長の実弟で副社長の宮武宏次は、街金融の時岡芳秋の誘いに乗った。時岡は、宮武に取引きをもちかけ、社長の財界人としての命脈を断つという。宮武は、深夜の津軽海峡で投身自殺を擬装する。時岡は、右翼の大物八坂明善と組み、着々と日本空調を喰いにかかるのだった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てるてる056
1
蔵書再読。 コインクーラーの日本熱学の倒産をモデルにした小説。10棲年前に読んだのが最後で、細かい部分は忘れてしまっていたため、初めて読むような楽しさがあった。 非常に面白く、また読み返したい作のひとつ。2024/09/28
