内容説明
’60年代の反戦運動の元闘士ペリー・ヒルダリーが通り魔に撃たれ死亡した。友人ハンク・ザーンは彼の遺言執行人だったが、死の3週間前に遺言が書きかえられていることを発見する。それは実子を完全に排除し、100万ドルの遺産を4人の男女に贈るという意外なものだった。1人は若く美貌の女性キャスター、1人はうさん臭い離婚訴訟専門家。女探偵シャロン・マコーンはそこに犯罪の匂いを嗅ぎつける―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
89
シャロンシリーズ第6弾。これは日本における順番であり、実際は第11作品目となる。今現在34作品が描かれており、アメリカで最も支持される女性探偵シリーズと言われる。シャロンが担当する保険の組合員が、通り魔の凶弾に倒れる。被害者の遺言状には、彼との関係が全く解らない4人の名前があった。シャロンは彼等を探し相続の説明に動く、そんな中新たな殺人が発生する。毎回普通の生活の中で、魅力的な設定を作り上げるのは凄い。衝撃は薄いのだが、インパクトばかり強くて結末に不快感が残る作品と違い、現実との折り合いの良さが特徴的だ。2019/11/06