内容説明
日露両軍の総兵員数17万余、死傷者9万を出して旅順は陥落した。時を同じく、遼陽、沙河、奉天と、満洲を舞台に激闘が続いた。連戦連勝の日本軍。だが世界最強のバルチック艦隊は日本海めざして急北上しつつあり、弾薬の欠乏と伸びた補給線が日本軍の足枷となりつつあった。列強に伍す日本近代化のエポックとなった大戦の全貌を、旧参謀本部の編纂で解明した戦史ドキュメント完結篇。
目次
第1章 北方作戦の展開
第2章 遼陽をめざして
第3章 遼陽の会戦
第4章 奉天をめざして
第5章 奉天会戦
第6章 奉天会戦後の状況
第7章 戦争の終結
補章(日本海海戦;明石元二郎とロシア革命)