今日未明

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今日未明

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198660437
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

◆デビュー10周年記念作品◆
  大藪賞作家が描く
  慟哭の犯罪ドラマ

あのとき、
もっと話せていたら
あの人を殺めずに、すんだのかな。


まだ引き返せる。
あなたがニュースになる前に。


【著者からのコメント】
目に留まる短いニュース。
憶測だらけのコメント。
肯定。否定。あふれかえる世間の声と、
拾われることのない当事者の声なき声。
先入観ほど怖いものはないけれど、
人間はそれを捨てられない
生き物なのだとも思います。
それを浮き彫りにする5篇を
書いたつもりです。
プロローグの「私」は、
作者の私かもしれませんし、
あなたかもしれません。


■自宅で血を流した男性死亡 
別居の息子を逮捕
■マンション女児転落死 
母親の交際相手を緊急逮捕
■乳児遺体を公園の花壇に遺棄 
23歳の母親を逮捕
■男子中学生がはねられ死亡 
運転の75歳女性を逮捕
■高齢夫婦が熱中症で死亡か 
エアコンつけず

新聞の片隅にしか載らない、
小さな5つの事件。
その裏には、報道されない真相がある――。

【目次】
「夕焼け空と三輪車」
「そびえる塔と街明かり」
「ジャングルジムとチューリップ」
「まだ見ぬ海と青い山」
「四角い窓と室外機」


【目次】

内容説明

自宅で血を流した男性死亡、別居の息子を逮捕。マンション女児転落死、母親の交際相手を緊急逮捕。乳児遺体を公園の花壇に遺棄、23歳母親を逮捕。男子中学生がはねられ死亡、運転の75歳女性を逮捕。高齢夫婦が熱中症で死亡か、エアコンつけず。新聞の片隅にしか載らない、小さな事件。その裏には、報道されない真相がある―。まだ引き返せる。あなたがニュースになる前に。大藪賞作家が描く慟哭の犯罪ドラマ。

著者等紹介

辻堂ゆめ[ツジドウユメ]
1992年生まれ。神奈川県藤沢市辻堂出身。東京大学法学部卒業。2015年『いなくなった私へ』で第十三回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞しデビュー。『十の輪をくぐる』で第四十二回吉川英治文学新人賞候補となる。22年『トリカゴ』で第二十四回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

202
どんな事件でもニュースは表面の事実を報じるだけで、当事者が人命を奪ったり死を選ぶに至る深い事情など知ろうともしない。そこには目を背けたくなる人の醜さ愚かさがむき出しで、彼らが一片の理性もなくルビコン川を渡ってしまう瞬間を情け容赦なく描き出す筆致は心臓に悪いほどだ。一寸の虫にも五分の魂というが、魂の代わりに強欲と肥大したプライドと被害者意識の傷痕は誰をも簡単に暴走させる。悪魔も幽霊も怪物も出てこないが、ほとんどホラー小説を読むような人の業のおぞましさに心を抉られた。不愉快な傑作とは本書のためにある言葉かも。2025/09/04

いつでも母さん

147
「今日未明・・」何度も耳にして(目にして)事件・事故ってこんなに多かった?って60年以上生きて今感じることの一つだ。何度聞いてもざわざわしてしまう響き―辻堂さんの新作はどれも事件記事から始まる5話の短編。字面だけでは見えない、事件の裏側にどんより苦い思いだ。一人の人間の心の内なんてたとえ家族でも、どれだけ付き合ったとしても掴み切れないのだ。後味の悪い犯罪ばかりなのに読まされて、辻堂さんお見事。溜息しか出ない読後感だった。そしてプロローグとエピローグは私自身を映していた。はぁ。2025/09/05

hiace9000

144
「今日未明~」の枕詞から始まり、ほんの数行で綴られる三面記事の事件。その一つ一つには当事者たる人間がいて、それぞれが生きてきた人生がある。知られざる事の真相を炙り出し、バッドエンドの"イヤミス"テイストで綴る辻堂さん新作。表面上はいたって平穏で平和な世の中に、隠され見過ごされる醜悪な世の実相とは―。タイトルセンスや伏線の回収ぶりはさすがの巧さ。昭和大河作品の『十の輪を…』や『山ぎわ少し…』を経て、登場する人物の年代幅や造詣の奥行き感が増したようにも。鮮烈なコントラストを読み手に与えるプロ&エピも実に妙味。2025/09/28

のぶ

120
新聞の片隅に掲載されていたり、SNSニュースのトピック1行にまとめられた死亡事故にまつわる記事。それらは客観的事実にしか触れられていなくて、事件が起きた背景や当事者の心情には触れられていない。この本で取り上げられた架空の事件は、そもそも、当事者自身が事件に至る背景を理解していないような気がする。読者だけが背景を知ることができる、とても不思議な感覚の読後感を持つ一冊。読者は俯瞰した視点で読めるので絡まりまくった糸がよく見えるのだろう。2025/08/22

hirokun

91
★5 何度も耳にしている様なニュースの背後に隠された真実に存在する人間の業・情・優しさなどを小説という媒体を使って丁寧に表現した作品。五つの短編から成り立っているのだが、ストーリーに引っ張られ読み進めるのを急がされた。よく見かけるニュースからこの様な物語りを創作する 辻堂さんの筆力に感服すると同時に、日常見かける事実の裏側に存在する真実を常に意識することをこの作品から教えられた。天晴れ!! 2025/09/08

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