人生劇場

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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198659738
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『ラブレス』『ホテルローヤル』等、家族の光と闇を描き続ける直木賞作家・桜木紫乃のルーツ!

夢に生き、夢に死ね――
昭和の北海道。
己の城を求め、男は見果てぬ夢を追う。


【著者コメント】
書きながら改めて、生きることは滑稽だと感じました。
滑稽でいいと思うところまで、書けた気がします。
やせ我慢人生を歩いてきたすべての先人に、愛を込めて――人生劇場。


何もかもが赤く染まった鉄鉱の町・室蘭。
四人兄弟の次男に生まれた猛夫は、兄にいじめられ、母には冷たくあしらわれながら日々を過ごしていた。
心のよりどころは食堂と旅館を営む伯母のカツ。やがて猛夫はカツのもとで育てられることになる。
中学卒業後、理容師を目指し札幌に出た猛夫だが、挫折して室蘭に帰る。
常に劣等感を抱えるようになった猛夫は、いつか大きくなって皆を見返してやりたいと思うように。
理容師として独立、ラブホテル経営と、届かぬ夢だけを追い続けた男の行く末は。
自身の父親をモデルに、直木賞作家・桜木紫乃が北の大地で生きる家族の光と闇を描く。

【目次】
一章 鉄の町
二章 修業
三章 別れ
四章 長男
五章 夫婦
六章 闘い
七章 新天地
八章 落城

内容説明

昭和の北海道。己の城を求め、男は見果てぬ夢を追う―『ラブレス』『ホテルローヤル』『家族じまい』等、家族の光と闇を描き続ける直木賞作家のルーツ!

著者等紹介

桜木紫乃[サクラギシノ]
1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞受賞。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞受賞。20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

149
「バカヤロー!」人生最期はトントンで丁度いい。だけどね、猛夫の人生劇場の独り芝居に付き合った里美の、駒子の時間を返してよ。トントンどころか愛と言う大きな「おまけ」を貰ってなお、生きるって切なくて愛おしいんだなぁ。理容師の資格を取得するまで「頑張れ!」ってページを捲った私だが、独立してDVから先には昭和の弱い男を感じてしまい、閉ざしたはずの記憶の蓋が開いて座り心地が悪かった。何をどう繕っても私は許さない。その愛憎は私の中にも組み込まれているのが苦しい。圧巻の桜木紫乃姐さん、今回も天晴れだ。2025/03/26

ゆみねこ

94
新川猛夫は室蘭で4人兄弟の次男として生まれ、兄に苛められ母からは疎まれ、居場所のない少年時代を送る。猛夫に愛情を注ぎ、育ての親になった伯母のカツ。猛夫が一人前の理髪師として成長するまでは、心の中で応援しながらの読書。しかし、妻の里美へのDVや身勝手な借金あたりから猛夫への怒りが増す。桜木さんのお父上がモデルの小説とのこと、「ラブレス」「ホテルローヤル」「家族じまい」既読のあの作品のあの人がと思い出しながらの充実した読書に。新川猛夫の人生劇場、お薦めです!2025/03/30

のぶ

86
一代記をいろいろと読んできたが、かなり面白い部類に入る作品だった。新川猛夫の生涯は、桜木さんの御父上をモデルにしているようだが、決して豪放磊落な人物ではなく、乱暴な兄に悩まされ、若い頃から苦労して生きてきた人のように感じたが、理容師を目指し、少しずつ成長し、店を持つまでになってくるところは一番興味深く読んだ。外から生涯を支えた駒子の生き方にも心を動かされた。まさに人生劇場そのものだった。2025/03/20

Ikutan

70
桜木さんのお父様をモデルに描いた長編は、まさに人生劇場だった。子沢山の家の次男に生まれ、長男から苛められ、両親からも邪険に扱われ、唯一子どもの無い伯母から愛情を受けた猛夫は、職人である理容師を目指す。優れた技術を習得し、同じ理容師の里美と結婚し、店を持つところまではよかったが、幼少時の複雑な境遇が自信の無さに繋がったのか、そこからは、周りに甘え自堕落な日々。博打。借金。妻子への暴力。それでも、巻き込まれた妻たちが彼を見捨てなかったのは、時代のせいか、それともどこか放っておけない猛夫という男の性分だろうか。2025/04/27

pohcho

68
昭和十三年、北海道の室蘭で生まれた男の人生劇場。四人兄弟の次男で家には居場所がなく、やがて食堂と旅館を営む伯母の家で暮らすように。桜木さんのお父様がモデルだそうで。見果てぬ夢を追い求め続け、やがて転落していく男が描かれる。親の愛には恵まれなかったけど、愛情深い伯母にしっかり育ててもらったはずなのに、どうしてこんなどうしようもない大人になってしまうのか。妻子のいるダメ男を支え続けた駒子の存在が大きい。桜木文学にはいつも、強くて悲しい女が登場する。2025/04/11

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