出版社内容情報
25万部突破!ベストセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、二十四節気のショートショート
「甘い香りにくるまって、心ゆくまで眠ってしまおう」
今日もおつかれさまでした。
やさしい季節が心をめぐる、とっておきの物語をあなたに。
(著者より)
心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。
そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。
日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、
季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。
どこかにあなたがいる、やもしれません。
内容説明
シリーズ累計25万部「喫茶ドードー」の著者が贈る、やすらぎのショートストーリーズ。
目次
春(立春“りっしゅん”―ペンパル;雨水“うすい”―水生生物 ほか)
夏(立夏“りっか”―ストレス講座;小満“しょうまん”―憂鬱の果実 ほか)
秋(立秋“りっしゅう”―ビオラケース;処暑“しょしょ”―朝の風景 ほか)
冬(立冬“りっとう”―真っ赤な果実;小雪“しょうせつ”―ピンク色の袋 ほか)
著者等紹介
標野凪[シメノナギ]
1968年、静岡県浜松市生まれ。2018年「第一回おいしい文学賞」にて最終候補となり、2019年に『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
117
二十四節気を辿りながら綴られるショートストーリー。本のサイズ感とちょっと不思議な感じがどことなく吉田篤弘さんを思わせる。面白くて一気に読んじゃったけど、手もとに置いて季節ごとに楽しむのもいいかも。優しく温かな読後感。素敵な一冊でした✨私も冬眠族になりたい。寒い冬は冬眠族の穴で眠りたい…😌💘あなたの歩んだ道が、あなたの道です。けれどももし間違ったと思ったら、引き返せばいいじゃないですか。道は長く、続いていて、そしてどこかで繋がっているのですからね。2025/01/02
ままこ
61
万華鏡のような二十四節気ショートショート。ほのぼの系もあるが、くるっと反転したり狂気を含む話もある。〈雨水〉透明感ある切なさと背中合わせの優しさ。〈芒種〉と〈大暑〉は愛が強すぎて怖かった。〈秋分〉月見寺、主人公はあの人か。表題作、ある一定の条件を持つものだけがその穴に辿り着けるという。くつくつとりんごが煮える音が絶え間なく響いている。この場所を想像するだけでなんだか眠くなってくる。私はなんの属性になるんだろうか。日常の中に不思議さがするりと紛れ込む。抒情的な文が緩やかに情景を浮き上がらせ余韻を残す作品。2025/03/05
花ママ
59
二十四節気に因んだショートショート短編集。面白い試みだなぁと手に取りました。日常あるかもと思われる話、ウイットにとんだ話、ちょっと不思議な話、狂気をはらんだ話など、季節をめぐるようにゆっくり読んでいきました。すごくよかったです。2025/03/22
シャコタンブルー
54
スナック菓子のように甘みも塩気も苦みあり気軽にサクサクと読める24篇のショートストーリーズだった。シンプルでありながらも哲学的な示唆も存分に味わえて楽しめた。その中でも「ペンパル」と「月見寺」が印象に残った。2025/01/27
Karl Heintz Schneider
42
標野凪さんの本は続けて読んでいるので新刊のこちらも手に取ってみた。なんとも不思議な物語。短編集だが、どの話もリアルな描写から始まって、最後にはファンタジー?みたいにして終わる。ちょっとつかみどころのない一冊。ハードカバーなのに文庫本ぐらいのサイズ。ページ数も少なく一日で読了。う~ん、私には合わなかったなあ。やっぱり長編の方が好きかも。2025/03/17
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