川崎警察下流域

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  • サイズ 46判/ページ数 372p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198655921
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

多摩川河口で発見された元漁師の不審死体をめぐり、
所轄の刑事たちが事件の真相と闇に迫る!
書下し長篇警察小説。

1970年代の川崎。
京浜工業地帯として発展する裏で、ヘドロで漁ができなくなった漁師たちが、漁業権や船舶の買い上げと、補償金をエサに立ち退きを迫られ、漁民の間に分断と対立が生じていた。また新興工業地帯には朝鮮や沖縄からの流入者も多く住み、住民問題は複雑化していた。
そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。遺体は元漁師の矢代太一と判明。彼は漁業権問題で漁民をまとめる交渉役だった。
だが遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性をうかがわせた。そして遺品にはなぜかキーホルダーがふたつあり、自宅以外にも家があるようだった。
川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、ベテラン捜査員たちや新米刑事の沖修平らを叱咤しながら捜査に乗り出す。
矢代は漁師をやめて得た補償金で、夫婦で食堂を始めたが、妻の死によって店をたたみ、いまは次男と暮らしていた。居酒屋やクラブで酒を飲むだけが楽しみだったという。漁業権放棄問題では対立する漁師グループから恨みも買っていたことがわかった。
被害者の足取りを追ううちに、矢代は居酒屋で飲んでいるところに若い女性から電話がかかり、慌てたようにして店を出て行ったことがわかった。
事件が報道されると、矢代に離れの部屋を貸していたという夫婦から川崎署に電話が入った。しかも義理の娘とふたりで借りていたという。
矢代には息子が二人いたが、ともに独身で、義理の娘などはいなかった。
手がかりを得た車谷たちは、不審死事件の背後に横たわる予想外に深い泥沼に足を踏み入れることになるが……

内容説明

1970年代の川崎―。工業地帯として発展する裏で、漁師たちは立ち退きを迫られ、漁業権を巡って分断が生じていた。また朝鮮からの流入者との間で住民感情は複雑化していた。そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。遺体は元漁師の矢代太一。彼は漁業権問題で漁民をまとめる折衝役だった。遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性を窺わせた。そして遺品にはキーホルダーがふたつ。自宅以外にも家の鍵を所持しているようだった。川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、捜査に乗り出す。不審死事件の背後には予想外に深い闇が広がっていた…。

著者等紹介

香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

204
香納 諒一は、新作中心に読んでいる作家です。 令和の人気の街、川崎が舞台かと思いきや、昭和の旧き柄悪き川崎が舞台の警察小説でした。東京湾のヘドロの如く泥臭い人間ドラマで読み応えがありましたが、著者が今のタイミングに書下ろしで、何故本作品を書いたかは疑問です。 https://www.tokuma.jp/book/b619178.html2023/02/18

いつでも母さん

148
すっかりご無沙汰していた香納さんの新作。1970年代の川崎が舞台の警察小説。ザ・昭和の刑事を面白く読んだ。事件の真相は‥えぇ?漁師だった父親だからといって‥なんだか虚しいよ、お兄ちゃん。な感じではあった。映像が浮かぶが、今は無理だろうなぁ。2023/03/17

パトラッシュ

138
平然とヤクザと裏取引し、風俗の女を愛人にして気に入らない奴は県警のエリートでも殴りつけるデカ長の車谷のキャラが強烈。破天荒だが川崎の街を愛する刑事が部下を率いて元漁師殺しを捜査していくが、殺人や失踪が相次ぎ発生する異常な状況に大きな闇を悟って真夏の川崎を走り回る姿は一気読みさせられる。しかし、悪徳政治家と謎の殺し屋、暗躍する暴力団に在日朝鮮人との衝突と魅力的な話の素材が山盛りなのに、すべて背景の書き割で終わった。彼ら全員が関わる政治的陰謀絡みの大事件が起こり、車谷が解決に奔走する展開になれば最高だったが。2023/05/07

Kei

118
前知識なく読んだので、時代設定が、ずいぶん昔なのは、読み進めて、わかった。戦後、川崎を舞台に、労働争議、朝鮮部落、公害による漁業権補償と、その利権に群がる政治家やヤクザ。京浜工業地帯の発展にまつわる暗部が、元漁師の殺人事件から浮かびあがる。登場人物のキャラクターが、追う、追われる双方に魅力的で、読ませる。昭和の類型でありながらも、飽きさせない。以前、横浜がカジノ法案に反対したドキュメンタリー番組を観たことあるが、沖沖士を束ねる長を思いだした。今だに続いているのかもしれない。車谷班長、シリーズ化希望します。2023/05/18

ゆみねこ

101
70年代の川崎が舞台の警察小説。急激な工業化が進み工場排水で漁業が出来なくなった海。多摩川の河口近くの海で元漁師の遺体が見つかる。捜査にあたる車谷デカ長たち。遺体のポケットにあった自宅のものではない鍵から広がる深い闇。車谷の濃いキャラと新人刑事の沖修平の活躍、令和の時代では考えられないような時代感。懐かしいというか、昭和も遠くなったのだと思いながらの読了。2023/05/08

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