CF

個数:

CF

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月26日 13時54分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198654788
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

卑俗にして至聖、極微にして極大、さらには極北。この小説家はほんとうに恐ろしい。
花村萬月

せっかく読んでいた物語が、CFのせいでグチャグチャになる。それは全部CFのせいなんだけど、そもそも何の為にこれを読んでいるのかとCFは思わせてくる。そこからはもう、CFにまるごと委ねれば楽になる。CFが全部やってくれる。CFが知っている。CFに行きたい。
尾崎世界観 クリープハイプ




罪の責任を取る必要がない「無化」を行ってくれる超巨大企業・Central Factory。
加害者のみならず被害者の苦しみも取り除いてくれる夢のような技術を持ち、世を平穏へと導いている。
が、それに疑問を持つ男がひとり。男はCFへのテロを計画していた。

人生に上手く馴染めないキャバクラ嬢、能面のような夫の表情に悩む主婦、少女へ恋する中学生、自由を持て余すホームレス、CFの布教に勤しむ老婆、CFでの労働によって犯罪の清算をする中年、社長の著作代筆作業に行き詰まるCF広報室長。そして、CFの欺瞞を暴こうとテロを計画する男。
CFCFCF。
CFをめぐり、人々は交錯する。
罪とは何か。
責任のとり方を問う群像劇。

内容説明

罪を犯しても責任を取る必要がない“無化”を行ってくれる超巨大企業・Central Factory。加害者のみならず被害者の苦しみを取り除いてくれる夢のような技術を持ち、世を平穏へと導いている。が、それに疑問を持つ男がひとり。男はCFへのテロを計画していた。人生に上手く馴染めないキャバクラ嬢、能面のような夫の表情に悩む主婦、少女に恋する中学生、自由を持て余すホームレス、CFの布教に勤しむ老婆、CFでの労働によって犯罪の清算をする中年、社長の著作代筆作業に行き詰まるCF広報室長。そして、CFの欺瞞を暴こうとテロを計画する男。CFCFCF。CFをめぐり、人々は交錯する。罪とは何か。責任の取り方を問う群像劇。

著者等紹介

吉村萬壱[ヨシムラマンイチ]
1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪育ち。京都教育大学卒業。東京、大阪の高校、支援学校教諭を務めた後、52歳で専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞してデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞、2016『臣女』で第22回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

135
なぜそのような社会になったのか読者を納得させる設定と描写がなければ、ディストピア小説はトンデモ本と同列になってしまう。金を出せば一切の責任を無化できるなど詐欺そのもののシステムに、日本のみならず世界が異論を唱えず飲み込まれていくなど、宇宙人の地球侵略の方がまだあり得る話だ。否応なく押しつけられた状況下で生きねばならない人びとに集中するならともかく、詐欺を推進する小悪党的な面々も登場するため却って嘘っぽさがあらわになった。アイデアだけで押し通した結果かもしれないが、漫画『大奥』を読んで出直すべきではないか。2022/08/18

ケンイチミズバ

105
CFの力でアクセルとブレーキを踏み間違え幼い子供を巻き添えに死亡事故を起こした上級国民は責任を無化され無罪に。某国自治区で行われているジェノサイドも追及を免れるようだ。責任という概念を物質化し科学処理することで無化するシステムが開発された。しかし、現実にはそのようなものを必要とせずとも財力や権力さえあれば政治家や経営者や官僚の不正や犯罪はうやむやにできそうだし、報道もいずれ下火になり、ましてや国民は忘れやすい。物語の世界観と同じくらいSFポイ社会が現実なのではないのだろうか。責任が追及されない世界とは。2022/07/11

ごみごみ

70
ディストピア小説?近未来を描いた話なのか・・著者の想像力が凄すぎ、というかぶっ飛びすぎてる。「ボラード病」を読んだときには、リアリティを感じてゾワッとしたけど、これは合わなかった。たぶん私の理解力不足です。ごめんなさい。2022/09/11

いたろう

69
全国に展開し、巨大な煙突から、ずっと蒸気を出しているCFという企業は、一体何をしている企業なのか。噂では、あらゆる責任を「無化」する機関なのだとか。その無化の工程は、あたかも汚染物質を無害化するように、化学的に処理されるものなのだという。加害者だけでなく、被害者からも心の痛みが取り除かれるという仕組み。この世界は、ユートピアなのか、はたまたディストピアなのか・・・。そんな世界で、CFに対する人々の様々な思いが交錯する群像劇。そして、そもそもCFの正体とは・・・。最後の1頁に書かれた事実に驚き、思わず唖然。2023/02/09

おたま

63
責任を解除し、起きてしまったことを無にする企業である「CF」。政治家の疑獄事件も、増大する犯罪事件も、果ては不倫等も、全ての責任が発生することを無化し、有耶無耶にしてしまう。さらに被害者の憎しみや苦しみをも無化する「ゾ・カレ」という方法も持っている。全国に666あるとされるCFの工場では何が行われているか、相互に知ることもない。さらに他国でも必要としているところには責任無化の方法は伝授されるという。ただし、これらも全て金次第。金を積めばいかなる責任も無化される。これは近未来SF、それとも現代の寓話?2023/05/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19818197
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品