出版社内容情報
新しい家にひっこしたばかりで友だちのいない女の子。初めてなかよくなった犬がいなくなってしまい…? イギリスの優しい絵本。
内容説明
ペニーは、おとうさんといっしょに、あたらしい家にひっこしてきたばかり。いっしょにあそぶ友だちがいなくて、しょんぼりしていたときに、にわにやってきたちいさな犬と、なかよしになりました。ところが、つぎの日、犬は、いなくなっていました。ペニーとおとうさんは、きんじょのお店の人たちに、犬のことをきいてまわりますが…?おひっこしのあと、女の子が新しい場所になじんで、友だちを見つけるようすを、あたたかく描いたお話。家の中やお店、公園など、すみずみまでていねいに描かれた絵が楽しい、イギリスの人気作家の絵本です。
著者等紹介
サットン,エミリー[サットン,エミリー] [Sutton,Emily]
エジンバラ・カレッジ・オブ・アートのイラストレーション専攻を卒業。ヨーク大学、米国のロードアイランド・スクール・オブ・アートでも学ぶ。対象の細部をとらえる目を持つ画家・絵本作家として高い評価を受けている
のざわかおり[ノザワカオリ]
上智大学英文学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
56
題から『ウォーリーをさがせ』のような絵本なのかなと思っていたら、違っていた。最近読んだアメリカの児童書に、離婚して母親ではなく父親と暮らす子どもの話が何冊もありお国柄と時代を感じる。引っ越したあとの寂しさを強調するものだったのだろうが、引っ越してすぐの家の雰囲気と庭が買い物から帰ってきた家と同じだとはとても思えず、せっかくのいい話が最後で騙されたような気分になる。2022/06/01
遠い日
10
お父さんとふたりで引っ越したばかりの家の庭で出会った小さな犬。友だちと遊びたかったペニーの気持ちを慰めてくれます。明日もいっしょにという約束は、残念ながら叶いません。新しい町で買い物しながら犬を探すペニーとお父さん。この町の人たちが親切なのが好印象です。犬をだいじにする町のようでもあります。さて、意外なところにいた小さな犬はブチと言いました。嬉しいことに、またひとり友だちができました。新しい町で新しい暮らし、引っ越しをした後のあの気持ちを思い出させてくれました。2022/04/08
mntmt
9
砂糖ごろものパンが気になる。2022/03/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
知らない町に引っ越してきて心細い女の子が小さな犬と出会います。また明日も遊びたいなと願っても、小さな犬は現れません。どこに行くにも小さな犬を探す女の子、そこに小さな犬は飼い主の男の子と現れ…。 【身近なだれかによりそうーペットと暮らす】2025/03/03
timeturner
5
なかよしになった犬が友達も連れてきてくれるハッピーな話。特にひねりはないんだけど、過剰なほど豊かに描かれている花や樹々やパンのおかげで心も豊かになった気分。同じ構図の町の絵が表見返しと裏見返しで鮮やかに変化するのもすてき。2022/10/25