出版社内容情報
再び宗教戦争に突入する世界。キリスト教、イスラム教、仏教の真理とそれぞれの決定的な違いとは。世界の姿が見えてくる一冊!
内容説明
国際社会を動かす宗教の「根本原理」を解き明かす!現代人必須の解説書!宗教の真の姿を知らない日本人に!「教科書」には出てこない知の巨人・小室直樹だから書けた驚きの宗教の世界!
目次
第1章 宗教は恐ろしいものと知れ
第2章 宗教のアウトラインを知る
第3章 神の命令のみに生きる“キリスト教”
第4章 “仏教”は近代科学の先駆けだった
第5章 “イスラム教”は絶好の宗教の手本
第6章 日本に遺された“儒教”の負の遺産
第7章 日本人と宗教
著者等紹介
小室直樹[コムロナオキ]
1932年東京都生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころこ
44
漢字にフリガナが振ってあり、ライト層に届くように再構成されている。キリスト教、イスラム教、仏教を論じ、日本人を宗教面から論じている。日本教に及ぶのは、対談本もある山本七平に通じる。本書の特徴は世界宗教を全体としてとらえているところだ。著者の射程はとりあえず宗教と呼ばれるものだが、ウェーバーに度々言及しているように、資本主義やマルクス主義など、ひとが信じるものならばそれが何と呼ばれようが宗教的な考察対象となる。これは弟子筋の橋爪大三郎、宮台真司、大澤真幸に引き継がれている考え方だ。橋爪と大澤の共著『ふしぎな2023/11/10
こも 旧柏バカ一代
22
宗教観のお話。日本の宗教観の根幹が明治時代に完膚なきまで壊されたんだなと思ってしまう。その前から大陸よりグダグダだったようだけど、極東なんだしその辺りは仕方ないとも思っている。でも、わからないと他の国の人たちとのコミュニケートには必要なので、キリスト教、イスラム教、道教、儒教について、、一回読んだ程度では理解できないな。2024/03/26
msts
4
基礎的な理解として、よくまとまっていて面白い。2025/03/15
zoros
4
★52023/10/08
雲
3
KindleUNLIMITED 宗教を持たぬと言われる日本人の私、典型的な無宗教の家庭に育ち、かつ、勉強不足のため世界の紛争も理解できない。最近では、外国人である夫との軋轢はやはり、民族的な宗教観にあるのでは!と思い、読んでみた。だめ、基礎知識がないから結構難解。けれど、所々はとても興味深く、各々の行動様式そのものが宗教なのだなと言うことがわかった。2025/05/02