出版社内容情報
コロナ禍、五輪、選挙…首都を覆う非常事態。写真家は故郷東京の変貌を撮り続けた。都市とそこに生きる人々を切取る時代の記録。
著者等紹介
初沢亜利[ハツザワアリ]
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。東川賞新人作家賞、日本写真協会新人賞、さがみはら賞新人奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
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starbro
158
ドキュメンタリー写真家 初沢亜利の写真集は、初読です。 東京の今を切り取った写真集、LIVE感があります。 賛否両論ありましたが、TOKYO2020は開催して良かった。開催してなかったら、コロナ禍でかなり詰まらない2021年でした。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000392.000016935.html2021/12/22
かやは
11
コロナ禍とオリンピックがあった2020年〜2021年の東京。一応写真を習った身からして、批評的な目線が非常に見応えあった。100年後の人が見ても楽しめるだろう。スナップはどうやって許可どりしているのだろうか。2023/12/13
kaz
4
コロナ禍の東京の風景。「こんなこともあったね」と笑い話になるような時が、早く来れば良いが。図書館の内容紹介は『山手線の外側の街の、行き場を失ったかのような人の流れ。深夜に新宿、渋谷などの駅構内で眠る若者。相互監視の強化された神経質な社会…。2020年から2021年まで、コロナ禍の東京の街並みを切り取った写真集』。 2022/04/22
ymmtdisk
4
2020年から2021年にかけて、著者が写し取った「東京の肖像画」となるスナップ写真をまとめたもの。『東京、コロナ禍。』に収録されていた写真もいくつかある。▼新型コロナに翻弄され、オリンピックとパラリンピックを駆け抜けた2年間。この写真集が当時湧き上がった想いを和らげるか募らせるかは人それぞれだろうけど、この2年間の貴重な資料となる写真集であることは間違いないと思う。▼そのとき「なんでもない」と思った写真でも、あとになって振り返ると意味を持つということを改めて感じる。2022/02/25
お抹茶
3
コロナ禍という時代のギスギスした空気感,その中でも変わらなかった雑多さというか猥雑さも写し出されている。安倍・菅両首相,デモ,警察官,反ワクチン運動など,抑圧感を連想させる瞬間を写し取る。撮影地は東京都心で,あとがきにも書いてあることだが,地方在住者から見ればアナザーワールドの日本のように見えるかもしれない。コロナ禍という異常時に見えた後ろ暗い感じが瞬間冷凍されているように思える写真集。2024/08/14