内容説明
中国4000年は大虐殺の歴史だった。ときには人口が半減するほどの殺戮が何度も起こってきた。漢の武帝の大虐殺から毛沢東の人民大粛清、そして現在も続く中国共産党の少数民族弾圧まで中国のジェノサイドの実態とその原理を徹底的に分析。
目次
第1章 虐殺から見た中国史(中国は虐殺の国;異民族虐殺を正当化する儒教 ほか)
第2章 赤い中国共産党の黒い人民大殺戮(国民党の内紛の隙を突いて拡大した中国共産党;共産党は「一村一焼一殺」を掲げて10万人を大虐殺 ほか)
第3章 戦慄の少数民族虐殺史(ウイグル;チベット ほか)
第4章 ジェノサイドが避けられない中国の宿命(中国が他国を侵略せざるをえない理由;国家と天下を右往左往する中国 ほか)
著者等紹介
黄文雄[コウブンユウ]
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞。日本、中国、韓国など東アジア情勢を文明史の視点から分析し、高く評価されている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃま坊
19
最近中国が気になる。権力の暴走をワイドショーでも取り上げている。「ラジオドラマ三国志」でも虐殺の話が出てくる。「大地の子」でも「ワイルドスワン」でも人命の軽さを感じる。文学作品に出てくるのはそういう事実もあったのだろう。真偽はともかく何が書いてあるかと斜め読み。2021/11/27
ロア
11
今も昔もジェノサイドに余念のない国。想像を絶する残虐行為が伝統ですね……(´・ω・`;)2025/04/12
ミナ
10
こんな歴史をもつ国と共同で歴史の教科書作るという話があがっていることに恐怖心と嫌悪感を感じざるを得ない。すぐに何万、何十万の人々が殺されていく歴史をもつ地域で生まれ育ったならそう簡単に考えは変わらない。『キングダム』も好きで読むが、主人公のいる部隊に違和感しかなかった。本作を読んで彼の地の人が虐殺を厭わないこと、他者の命、尊厳を大切にする思いがないことを知り、『キングダム』の主人公は日本人的思考の人物だからだと納得した。知れば知るほど恐ろしいと思う。2021/08/12