東電福島原発事故 自己調査報告―深層証言&福島復興提言:2011+10

電子版価格
¥1,683
  • 電子版あり

東電福島原発事故 自己調査報告―深層証言&福島復興提言:2011+10

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 341p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198652739
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東電福島第一原発事故から10年。元原発事故収束担当大臣が気鋭の社会学者と共に、ファクトと科学的エビデンスで斬る調査報告。

内容説明

東京電力福島第一原発の事故から10年の今、原発事故収束担当大臣として現場と対峙した者が、事実と未来図に迫る、全国民必読の検証報告。

目次

第1章 最前線の闘い(対話・文責:細野豪志)(田中俊一氏(初代原子力規制委員会委員長)
近藤駿介氏(元原子力委員会委員長)
磯部晃一氏(元陸上自衛隊東部方面総監/陸将)
竜田一人氏(『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』作者)
森本英香氏(元環境事務次官)
緑川早苗氏(元福島県立医科大学放射線健康管理学講座/内分泌代謝専門医))
第2章 10年たった現場へ(対話:細野豪志 文責:開沼博)(渡辺利綱氏(前大熊町長)
南郷市兵氏(ふたば未来学園中学校・高等学校副校長)
遠藤雄幸氏(川内村長)
遠藤秀文氏(株式会社ふたば代表取締役社長)
大川勝正氏(大川魚店代表取締役社長)
佐藤雄平氏(前福島県知事))
第3章 福島のために、わが国が乗り越えるべき6つの課題(文責:細野豪志)(科学が風評に負けるわけにはいかない。処理水の海洋放出を実行すべき;中間貯蔵施設には確かな希望がある。独り歩きした除染目標の1mSv;福島で被曝による健康被害はなかった。甲状腺検査の継続は倫理的問題がある;食品中の放射性物質の基準値を国際基準に合わせるべき;危機管理に対応できる専門家の育成は国家的課題;福島の決断も問われている。双葉郡を中心とした町村合併の検討を)

著者等紹介

細野豪志[ホソノゴウシ]
昭和46年8月21日生まれ、選挙区は静岡5区。京都大学法学部卒業。三和総合研究所研究員(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)を経て、1999年より政治の道をスタートさせる。環境大臣、内閣府特命担当大臣(原子力発電所事故再発防止・収束)、総理大臣補佐官などを歴任

開沼博[カイヌマヒロシ]
昭和59年生まれ。福島県出身。東京大学文学部卒業。同大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。専攻は社会学。著書、フィールドレコーディング作品に福島第一原発内部の音を収録したCD「選別と解釈と饒舌さの共生」。学術誌の他、新聞・雑誌等にルポ・評論・書評などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

72
次男の夏休みの課題議論のための最後の文献。判断・決断の有無、良し悪し、そして影響。本著を含め、細野氏の体を張った言動には敬意。一方、処理水/森林環境再生方針/(市町村合併以前の)復興グランドデザインなどの欠如・欠落の指摘を、政治家諸氏はどのように受け取り、”結果(行動)”を出すのか?科学的根拠に基づく、”タイムリー”な見解発信は必須。帰郷問題を含めて全てが時間との闘いの中、10年が経過。決めるべき人が決めるのか、それとも、時間切れで惰性的潮流に委ねるのか。大川氏が口にした「自然が戻った」がシニカルな響き。2021/07/27

田氏

16
安全と安心、何度耳にしたかわからない対比だ。そのそれぞれの言葉が担わされる課題が、いかに異なるレイヤー上にあるかを見せられてきた10年ではなかったか。悲しいことに、2つのレイヤーは多くにおいて対立してきた。この相克を前にして政治はなにを成すべきかが本書のリフレインだ。しかし、こうも思う。安心のレイヤーはわれわれの内にある。その上にある課題はわれわれ自身が向き合うほかなく、われわれに変容の責めがある。そこへの言及が生ぬるいのは「政治が毅然としたメッセージを出すこと」からの逃げではないか…とまでは求めすぎか。2021/04/25

aruku_gojira

2
何か不思議な本、という感想を抱いた。 原発事故当時首相補佐官で、その後、環境大臣も務めた細野豪志氏が、国政に携わっていた官僚、各分野の専門家、福島県双葉郡地域の首長や企業家の人と対話する、もしくはインタビューする、という形式が一部と二部。三部は提言集になっている。甲状腺検査の弊害は、知らないことも多く、興味深く読んだ。 提言は、汚染土として回収された土砂を貯蔵する中間貯蔵施設の敷地の将来的利活用(時間が経てば大半は放射能が下がるため)、汚染水から放射性物質・同位体を除去した「処理水」の海洋放出の話、など。2021/05/24

ホッティ

1
今日は、細野豪志さん著、開沼博さん編「東電福島原発事故自己調査報告」徳間書店を読了。 これは、衆議院議員で元環境大臣の細野さんと社会学者である開沼さんの書籍です。 20110311に起こった福島原子力発電所事故についての書籍です。 内容は、有識者や当時の知事首長との対談形式になっています。2段になっている箇所は読みづらいですが、その他は概ねスムーズに読めました。 最後の提言では、①処理水海洋放出のこと②中間貯蔵施設のこと③甲状腺検査のことなどの記載がありました。 考えさせられる書籍です。是非ご一読を。2021/08/30

りょう

0
他の書籍や記事とは全く異なる貴重な内容だと思いました。まだ終わったわけでなく、これからも引き続いて判断と決断が必要です。科学的な事実を踏まえて実行されていくことをのぞみます。2022/03/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17350263
  • ご注意事項

最近チェックした商品