内容説明
もっと仕事して成果を出したい!そんな人たちの「働き方の多様性」はどこへいった?今の働き方改革は、単に働く時間を短縮しているだけ。仕事での成長の機会を奪う、人材の使い捨てを助長する施策と思えてならないのです。ブラック企業を独自の視点で2種類に分けて考察。
目次
第1章 ブラック企業に殺されずに仕事の力をつける方法(会話が成立するグッドブラック企業;ブラック企業をどう定義するか ほか)
第2章 ホワイト企業化するほど日本が危うくなる本当の理由(問題だらけのホワイト企業;ホワイト企業のブラック企業化現象 ほか)
第3章 ブラック企業でサバイバル力を身につける(ブラック企業を渡り歩いた僕自身の話;数字至上主義の上長が登場し仕事が激変 ほか)
第4章 偉大なリーダーは語るグッドブラック発言録(偉大なリーダーたちの言葉から学ぶもの―先人たちはみんなグッドブラックだった;十回新しいことを始めれば、九回は失敗する―ヒットを打つために打席に立ちまくれ ほか)
著者等紹介
大橋高広[オオハシタカヒロ]
1982年11月18日生まれ。大阪府出身。同志社大学を卒業後、大手某通信系企業にて新規開拓営業、経済団体にて中小企業の経営支援、中堅製造業で経理・総務の業務をそれぞれ担当。2015年に株式会社NCコンサルティングを設立、同社代表取締役社長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
18
題名に感情的に反発を覚える者がいるかもしれないが内容は至極まっとう。当たり前だが良薬は口に苦い。人の行く裏に道あり花の山、よろしく逆説的なアプローチで本来あるべき働き方を問い直す良書。働き方改革が仕事の生産性(=付加価値)の再構築という本質から見事に外れ、時短と一貫性を無視した仕事の細切れ化に矮小化され混迷しつつある今、そして「雇われ」で働く者への武漢ウイルス禍による逆風が不可避な今、読んでおくべき本だと思う。ブラック企業のグッドとバッドへの分類は意義深い。世間(そもそも世間て何?)がネガティブな意味を与2020/04/13
松田純和
1
ものすごい主観がこもった本。 結局のところ、「育ててくれる体制がが整っており、コミュニケーション環境が豊富なことがいいよね。でも、その体制や環境は時間内業務として納めることはできないから、時間外で出来ればいいのに、今の社会だと定時に上がれっていうから、今後良くない方向に進むよね。だったら多少は時間オーバーでも色々手厚い方がいいよね。」ってことと捉えた。 しかし、客観的データがほぼない。ブラック企業が悪とされるのは、健康に対して害が生じるからである。また、「過労死」といった問題はこの作者はどう感じてるのか。2020/05/28