内容説明
米国VS.中国5G戦争、欧州(独・英)金融不安、新興国資金流出。三重苦の世界経済。2019年後半の激動に備えよ!
目次
第1章 米中覇権戦争は国を挙げての「総力戦」(不公正貿易の中国とアメリカの保護貿易;中国に狙いを定めたアメリカの国防権限法;なぜファーウェイは世界的な企業に成長したのか?;中国の国家情報法は「世界の悪法」;5Gの商業利用で世界は大きく変わる;原発の米中の派遣争いで優位に立つ中国)
第2章 英独仏が苦境でEU崩壊か?(ブレグジットで迷走を続けるメイ首相;メルケル首相は辞任の瀬戸際に立っている;反改革派に追いつめられるマクロン大統領)
第3章 不穏な中東・南米・朝鮮半島は大波乱含み(足を引っ張る国々へのアメリカの対応;日本を揺さぶる韓国とロシア)
第4章 憲政史上最長となる安倍政権最後の踏ん張り(対米貿易協議を心配する必要はない;変貌していく日本の自動車メーカー;こんな失策を持続させてはいけない;今こそ欠かせない日本経済活力維持への取り組み)
著者等紹介
長谷川慶太郎[ハセガワケイタロウ]
国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。1983年『世界が日本を見倣う日』で、第3回石橋湛山賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
152
表題だけみるとネトウヨの日本マンセーみたいだが、もちろんそういう本ではない。2018年末でわかるかぎりの最新事情を分析し、提言する予測本。米中だけでなくヨーロッパの主要な政権の泣き所を明かし、つけこむチャンスは大いにあると説く。先生の本を読むといつも経済は戦いだと思う。2019/05/13
TAKA0726
13
93歳の国際エコノミストの筆者が米中だけでなく周辺諸国の現状を詳述し日本の課題と強みを指摘。5Gは平和と軍事の二面性で利用、テレビは売れなくなりテレビ局の経営が立ち行かなくなる。動画配信サービスがビデオレンタル店を駆逐、新聞業界の壊滅に拍車をかける。中国は最新機種の次世代原子炉を稼働させ日本を抜き世界3位で覇権争いで優位にたつ。韓国人の言葉は軽いから受け流せば良い、韓国財閥は銀行を持っておらず、資金が海外へ流れる。安部首相は大した学歴もなく知的レベルも抜きん出てないが、決断できる政治家になった等、厳しい。2020/03/17
ヴァン
8
トランプ政権の側近の離職率が高い。民主党の巻き返しも始まっている。米国に入ってくる物品に高い関税をかけても、支払うのは米国の国民である。国内消費は鈍り、大統領の意図とは反対の方向に経済は混迷していく。トランプの再選は難しいだろう・・。保護貿易ではなく自由貿易を志向する日本の方向が真価を問われる。2019/04/24
愛理ちゃん88
2
5Gとファーフェーの話は自分の近くにある話で関心を持てた2020/01/26