未来を予告していた黒い手塚治虫―本当はエロチックで残虐な「黒手塚マンガ」のストーリー

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未来を予告していた黒い手塚治虫―本当はエロチックで残虐な「黒手塚マンガ」のストーリー

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198647070
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

手塚治虫が描いたディストピアを紹介しながら、手塚が何のために恐怖の未来を描こうとしたのかを探っていきます。手塚マンガに出てくる未来は明るいものばかりではない。むしろ、未来の戦争や人類の終末を描いたもののほうが多いくらいだ。代表作である「鉄腕アトム」の中でも、手塚は人間とロボットが共存するユートピアだけを描こうとしたわけではなく、人間の奴隷として働かされていたロボットが人間に対して反乱を起こすストーリーや、反対にロボットに人間が支配される世の中を描かれている。生誕90周年となる手塚マンガを通して、未来を再検証する。

中野晴行[ナカノハルユキ]
著・文・その他

内容説明

生誕90周年。もう一度、手塚治虫からの恐怖のメッセージを読む。

目次

第1章 人類の最後―継ぐのはナメクジ?それともゴキブリ?
第2章 暴走する権力―ぼくらは巨大な象と闘うアリなのか
第3章 蝕まれる自然―人間の驕りが生み出す怪物
第4章 心に棲む悪魔―あなたの中にも魔物がきっといる
第5章 異形の美少女たち―毒蛇姫からピノコまで、その孤独と愛について
第6章 ピカレスクの系譜―どうして悪い奴ほど魅力的なのか
第7章 平凡な日常に潜む悪夢―気づかぬうちになにかが動いている
第8章 お化けと妖怪たちがいる場所―妖しの世界からぼくらへの伝言
第9章 未知の病魔と命の不思議―孤独に病気と向き合う医師たち
第10章 個人の人生を狂わせる戦争―国の正義がぼくらに牙をむく

著者等紹介

中野晴行[ナカノハルユキ]
1954年生まれ。フリーライター・編集者。京都精華大学マンガ学部客員教授。『マンガ産業論』で日本出版学会賞奨励賞、『謎のマンガ家酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影』で日本漫画家協会賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鈴子

3
漫画家手塚治虫氏の本を紹介している。テーマはダークでエロでブラックな作品ということらしい。手塚治虫作品は医療、自然、宇宙、戦争など人間社会への警鐘を孕んでいるものがほとんどだから、ブラックに特記しているとは感じなかった。それにしても漫画家生活43年、作品の量も質もすごいのひとこと。2024/05/29

げんさん

1
、若い頃手塚治虫漫画全集はすべて読んだ事があるけど、結構忘れているものもあるものですね。2023/06/09

千代

0
KU。『黒手塚』…ダークな作風?の作品を章ごとに紹介してある。今まで深く考えて読んだことがなかったなと思う。「第8章 お化けと妖怪たちがいる場所」がなんか好き。あらすじを読んで、興味をひかれた未読作品を探して読みたくなる。2021/09/07

10538jeff

0
「「これだけは断じて殺されても翻せない主義がある。それは戦争はご免だということだ」(「文藝春秋」一九八二年一月号)」(p.222)2019/08/20

azu3

0
手塚マンガを、テーマに沿って紹介し、粗筋を書いただけの本。子どもの頃から手塚マンガに親しんできた世代なら、未読本を知って読もうと思うかもしれないが。現代のマンガに慣れた若い人たちには全く響かないと思う、残念ながら……。2019/01/07

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