危険領域 所轄魂

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  • サイズ B6判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198644161
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

政治家により捜査を妨害されたとき、所轄の面々は…。大人気警察小説シリーズ第4弾!

内容説明

マンションで転落死と思われる男性の死体が発見された。死亡した男は、大物政治家が絡む贈収賄事件の重要参考人であるという。さらには政治家の公設第一秘書、私設秘書も変死。自殺として処理するように圧力がかかるが、葛木が極秘裏に捜査を開始すると、思いもよらない黒幕が浮かび上がってきて…。葛木父子の所轄魂が真実を炙り出す!

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』(文藝春秋)で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。壮大なスケールで冒険・謀略小説を、重厚で緻密な警察小説を構築し、多くのファンを抱える実力作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

111
『所轄魂』最新刊!所轄の刑事・葛木が自殺と思われた男を調べるうちに捜査二課理事官の息子・俊史の抱える事件と繋がってきた。そこから広がりを見せる今回は所轄VS国家の展開だ。ロッキード事件を彷彿とさせる事件・・政治家が絡むと及び腰になる検察や警察上層部の仕組みがくどいほど露呈される。昨今の政治家のゴタゴタも頭を過るのだ。受託収賄の件と極刑もある殺人事件の裏側の駆け引きと所轄(今回は新潟警察のはみ出しデカが大活躍)の執念が面白い。政権トップまで繋がる様子を見るとそんな政治家に票を投じる国はが悲しい。2017/06/30

タックン

94
所轄魂シリーズ。警視庁1課の殺人捜査と2課の知能犯罪・政治犯罪の合同捜査物。起きてる事件は単純で少ないのに関わってる警察が所轄に警視庁本部に警察庁・・・特に政治犯が大物を匂わせてるから警察庁の思惑があって捜査が進まないかなかなか話が展開せず長く感じる。作家もあれもこれも無理に入れようとしてるせいか筋が空回りしてる。果ては地方警察まで登場して複雑に・・・・。最後は所轄魂らしく事件は解決するが何か拍子抜けの幕に・・・まあこのくらいが限界か。長くて疲れたな。2017/11/16

ゆみねこ

73
警察庁の捜査2課理事官になった息子。殺人などの凶悪犯を追う1課とは全く違う捜査手法。単純な自殺事件から広がる巨悪とのつながり。しかし、話の進み方が遅くてようやく読破しました。面白いんだけど、犯人を追いつめるの、もうちょっと早くしてほしいなぁ。今作は福井県警のはぐれ刑事2人が良い仕事をしました。所轄刑事たちは変わらぬスタンスで良いですね。2018/01/10

papako

72
なんだろう、この上っ面をなぞったような物語は。のれなかった。今回葛木息子は捜査二課の理事官に。葛木父の所轄で起こった自殺、他殺が疑われる。さらに関係者の不審死が続くも、二課の捜査のために所轄のみで捜査することに。葛木親子の都合で物語が進みすぎ、周りの上司達も物分かりよすぎ。ロッキード事件に匹敵する大事件という割には内容がとぼしい。殺人事件も後手後手だし。なんだかなぁ、息子も父親に情報流しすぎ、しゃべりすぎ。結局全部ダメじゃん。ほんと、なんか残念な物語でした。2017/07/17

Yuna Ioki☆

45
1754-187-28 所轄魂シリーズ第4弾。今回は父が大活躍の巻。息子は添え物扱いか(笑)3/4過ぎる位まで捜査にほぼ進展がなくどう締めくくるのかと思いながら読み進む。完全解決といかないまでもなんとか解決したが次巻で引き続き黒幕まで引っ張るのかどうか気になります。2017/08/20

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