ノヴェリストの季節

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198641252
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

いい小説には、人を変える力がある。警察ミステリーで人気の著者が、小説の持つ豊穣な魅力を描き尽くす!

編集者・黒島郁生は、かねてから愛読していた若き女流小説家・結城日向子の担当者となった。打ち合わせ、取材旅行、執筆、原稿直し。二人はまさに二人三脚で作品を作り上げてゆく。原稿をあるべき姿に近づける中、黒島は特別な感覚を覚える。この作品には、小説が持つもっとも大切な何かがある。ついに刊行の日を迎え、黒島は日向子に、編集者としての枠を越えた思いを抱いていることに気づく。そしてもう一つ、別の思いも抑えられなくなっていた……。

【著者紹介】
1970年、岩手県釜石市鵜住居町生まれ。2000年『雨の鎮魂歌』でデビュー。『フェイスレス』『スカイハイ』などの《警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結》シリーズ(中公文庫)が話題に。現在は《クラン》シリーズが好評。その他の著書に『封じられた街』『十方暮の町』などがある。

内容説明

編集者・黒島郁生は、かねてから愛読していた若き女流小説家・結城日向子の新しい担当者となった。打ち合わせ、取材旅行、執筆、原稿直し。二人はまさに二人三脚で、日向子が挑む初めてのジャンルであるミステリー『サクラメント』を作り上げてゆく。俺ならこの人の力になれる。原稿をあるべき姿、「正解」に近づけてゆく作業の中で、黒島はかつてない特別な感覚を覚える。この作品には、小説が持つ、もっとも大切な何かがある。すべては小説のために―。黒島は編集者として、できる全てをやり尽くす。ついに刊行の日を迎え、黒島は日向子に、編集者としての枠を越えた思いを抱いていることに気づく。そしてもう一つ、別の思いも抑えられなくなっていた…。警察ミステリーで人気の著者が、小説の持つ豊穣な魅力を描き尽くす!書下し。

著者等紹介

沢村鐵[サワムラテツ]
1970年、岩手県釜石市生まれ。2000年『雨の鎮魂歌』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃんみー

39
一言で言うと、編集者さんと作家さんの北海道記&甘々恋愛モノって感じでした。女性作家と編集者が小説を作り上げていくってところは良かったんだけど、最後はベタな恋愛小説になっちゃってましたね。年始一作品目としては、まぁまずまずの出だしです。2017/01/03

えぐざんぽ

21
一冊の本を世に送り出す作業が、ここまで大変とは。作家と編集者の関係、他社の編集者とのからみ、賞のあり方など、どれも納得の面白さ。小説ってやっぱりいい。こんなに深くは読み込めないけど、もっと大切に読まなければと思ってしまう。2016/08/01

かおり

14
とても良かったです!小説を書いたことないし、編集の仕事も知らないけれど、すごーく引き込まれました。一気に読んでしまいました。私の中では「羊と鋼の森」を読んだ後と同じ、熱い感じになりました。忘れられない一冊になりました。黒島さんの小説がどうなるか、結城先生とのその後もとても気になり・・・・続きが読みたいです。2016/10/09

ジキル・ハイド(再)

11
面白かった。全く期待してなかったのに。著者と編集者との関係が良く判る。小説の素晴らしさを力説している。純粋に綺麗で温かい小説を読みたいと思ってる人には断然オススメです。正直、綺麗過ぎる嫌いはありますが。ウロコが何枚か落ちる筈です。2016/07/01

長老みさわ/dutch

5
編集者を主人公に据えた小説といえば「舟を編む」が頭に浮かぶが、もっと一般的な「小説の編集者」が主人公なのが本書。 担当したデビュー作家がベストセラーを飛ばし、他社から出版された若手の小説家の作品に心酔し担当となり、小説を世に出すまで、編集と小説家の関係について深々と描いた作品。 ラスト近くは、三人称にも関わらず主人公の煩悶がそのまま文章になっているようで多少まだるっこしいところもあったが、計算済みと言えばそうなのかも。 悪人が一人も出てこないのが、よかったのか悪かったのか。2016/06/06

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