出版社内容情報
ダンスインザダーク、ハーツクライ、そしてワンアンドオンリー。名調教師・橋口弘次郎を通して描く、人と馬の不屈のドキュメント
ダービー制覇目前で戴冠を逃したダンスインザダークの悲運。”平成の天馬”ディープインパクトに唯一勝利したハーツクライの知られざる能力。日本調教馬初の海外ダート重賞制覇を成し遂げたユートピアの驚くべき戦術。第81代日本ダービー馬・ワンアンドオンリーの型破りな馬力。2016年2月に引退を迎える名調教師・橋口弘次郎の半生を通し、あの名馬、名レースの隠された”真実”が明かされる。馬事文化賞作家による渾身の受賞第一作。
【著者紹介】
1966年東京都生まれ。スポーツ紙の競馬担当記者を経て、フリーライターとして活躍。2014年、ステイゴールドのサクセスストーリーを丹念に描いた『黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語』で馬事文化賞を受賞。
内容説明
異次元の天馬・ディープインパクトを下した大金星。そして、ドバイの王族をうならせた歴史的勝利。勝利に、結果にこだわり続けた、名トレーナー・橋口弘次郎。異色の経歴から積み上げた輝かしい戦績は、他の追随を許さない。だが一点だけ曇りがあった。それはダービー未勝利―。「一番ほしいものだけは手に入らん」キャリア晩年。迎えた、一世一代の勝負。馬事文化賞作家が描く、人と馬の不屈のドキュメント!
目次
第1章 分岐点―競馬への抗いがたい想い
第2章 満身創痍―死もよぎった過酷な騎手生活
第3章 異例のキャリアアップ―地方競馬の騎手から中央競馬の調教師に
第4章 飛躍―全国リーディング、そしてダービー初挑戦
第5章 ビッグタイトル―すべてはレッツゴーターキンからはじまった
第6章 ダンスインザダーク―悲運に翻弄された完全無欠の馬
第7章 躍動するダンスインザダークの産駒―菊花賞優勝馬ザッツザプレンティ、安田記念優勝馬ツルマルボーイ
第8章 ハーツクライ―厩務員に一度見限られた駿馬の偉業
第9章 ワンアンドオンリー―ダービー制覇‐橋口が25年目に果たした大願
著者等紹介
石田敏徳[イシダトシノリ]
1966年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部文芸学科卒業後、サンケイスポーツの競馬記者を経て、93年からフリーライターとして活動。さまざまな媒体で現場取材に基づいた記事を執筆している。『黄金の旅路人智を超えた馬・ステイゴールドの物語』(講談社)で2014年度JRA賞馬事文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。