世界を威嚇する軍事大国・中国の正体

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世界を威嚇する軍事大国・中国の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198640750
  • NDC分類 392.22
  • Cコード C0036

出版社内容情報

中国軍は本当に強いのか。軍事大国化する中国の野望とその実力を自衛隊、アメリカ軍との対比のなかで具体的に解説する。

中国の軍拡が止まらない。南シナ海では人工島を建設して領有権を主張し、艦隊派遣を明言しているアメリカとの間で一触即発の危機を引き起こしつつある。日本では平和安全法制がようやく成立した段階だが、現実はすでに遥か日本の先を行っているのである。日本は領土的野心を露にして軍事大国化する中国に対抗できるのか。中国軍の最新兵器の能力を写真入りで具体的に紹介し、その運用面での問題点も指摘しつつ、日本のあるべき安保体制を構想する。

内容説明

中国の軍拡が止まらない。中国海軍は少なくとも2隻の空母を建造中で、中国版イージス艦も大量に建造され、すでに数の上では、西太平洋における米海軍艦艇を圧倒するまでになっている。この急速に増強された軍事力を背景に、中国は南シナ海で人工島を建設して軍事基地化し、東シナ海では中国独自の防空識別圏を設定し、自衛隊機や米軍機の監視を強めている。なぜ中国はこれほどまでに軍備を増強し、世界を挑発するのか?そして、中国軍の本当の実力とは?強面の軍事拡張主義とは裏腹な経済の減速にともなう国内の不安定要因を含め、中国の軍事的脅威を分析し、日本のあるべき防衛力を構想する。

目次

第1章 中国の軍事力はどこに向けられているのか
第2章 中国軍の実力はどのようなものか
第3章 習近平主席は人民解放軍を掌握しているのか
第4章 中国の軍拡によってもたらされる世界の軍事バランスの変化
第5章 中国の戦略的目標とは何か
第6章 日米同盟は中国の軍事力に対応できるのか
第7章 自衛隊は中国軍に勝てるのか

著者等紹介

小原凡司[オハラボンジ]
東京財団研究員・政策プロデューサー。1985年3月、防衛大学校卒(29期)。筑波大学大学院修士課程修了、修士論文「中国の独立自主外交」。海上自衛隊第101飛行隊長(回転翼)、2003年3月~2006年4月、駐中国防衛駐在官(海軍武官)、防衛省海上幕僚監部情報班長、海上自衛隊第21航空隊副長~司令(回転翼)、防衛研究所研究部などを経て退官。2011年3月、IHS Jane’s入社。アナリスト兼ビジネス・デベロップメント・マネージャーを務め、2013年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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T坊主

8
1)共産党主導の社会を維持していく為には国民にそれなりの強がりを見せていかないと政権が持たず、社会の不安定化になる。2)解放軍は土着化し有力者と癒着しやすいので習近平はそれを自派の構成にしようとしている。3)軍が使用する武器は外観は欧米の最先端技術と遜色ない程度になってきた。4)とんでもないハイペースで戦闘艦を増大させているが、運用や戦術の理解に基づかない艦艇の設計は運用を開始してから問題が派生する可能性が極めて高い。5)中国では権利意識が先に立ち、必要だからコピーしても構わないという意識がある。 2016/06/14

かおりん

6
日米同盟があっても全て守ってもらえない。日本の軍事的貢献に制限があるし、サイバー分野でもまだまだ力不足。巨大化する中国だが、アメリカには勝てないとわかってるから軍事力を振り回す。日中間のいびつな関係、中国の今後の動きに日本はどう対処していくのか。安全保障法制の行方が気になる。2016/07/20

読人

3
保有兵力などのハード面の数字だけではなくソフト面にも踏み込んだ戦力分析が行われている。南シナ海が中国にとって戦略的に重要な理由は、原潜による米国に対しての核反撃能力を維持することで抑止力を保持することにある、東シナ海での日本への挑発は日本が南シナ海へ関与しないようにするため、という解説には目を見開きました。現状では自衛隊海軍が中国海軍を上回るという分析にはホッとしましたが、遠くないうちに追いぬかれそう。日本にも抑止力が必要です。 2016/03/12

りうかん

0
とてもリアリティのある、軍事方面からみた中国を解説した本です。あと、中国の考え方、技術の不法な取得やコピーについて、が非常に興味深い。誰かが中国人という人種はある意味非常に合理的な人種なのだと表現していたのを思い出す。2016/09/03

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