ゼロワン

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198640606
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

山本文緒氏激賞! 笑って泣けて元気の出る、青春小説の傑作。《ハイスクール・オーラバスター》の著者が、一般文芸に初進出!

王串ミドロ、三十三歳。無名のお笑い芸人。だが年末のマンザイ・グランプリで優勝すれば、どんなに無名でもキャリアがなくても、一夜にしてスターになれる! こうして漫才コンビ、“ゼロワン”は、マングラの頂点を目指し、悩みながらも奮闘を開始。頼りなくも熱心な若き相方零、圧倒的な実力を誇るライバル“クロエ”、自由奔放な恋人マドカらの存在を糧に、芸人・王串は自分の笑いを形づくろうとする。笑って泣けて元気の出る、青春小説の傑作!

【著者紹介】
1968年生まれ。89年、大学在学中にコバルト・ノベル大賞佳作入選。同年、《ハイスクール・オーラバスター》の第一作『天使はうまく踊れない』でデビュー。同シリーズを筆頭に、《イズミ幻戦記》《グラスハート》など、多くの人気作を持つ。近作に、『ハイスクール・オーラバスター・リファインド 白月の挽歌』がある。本作品『ゼロワン』で、いわゆるライトノベル分野以外の一般文芸に初進出を果たす。

内容説明

王串ミドロ、三十三歳。声優としてもぱっとせず、お笑い芸人としても無名。だが年末のマンザイ・グランプリで優勝すれば、どんなに無名でもキャリアがなくても、一夜にしてスターになれる!こうして漫才コンビ“ゼロワン”は、マングラの頂点を目指し、悩みながらも奮闘を開始。頼りなくも健気で熱心な若き相方零、圧倒的な人気と実力を誇るライバル“クロエ”、自由奔放な恋人マドカらの存在を糧に、芸人・王串は自分の笑いを形づくろうとする。零の兄で不慮の死を遂げたかつての相方壱が、王串の作るネタに落とす影とは…。笑って泣けて元気の出る、青春小説の傑作!

著者等紹介

若木未生[ワカギミオ]
1968年生まれ。89年、大学在学中にコバルト・ノベル大賞佳作入選。同年、“ハイスクール・オーラバスター”の第一作『天使はうまく踊れない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかだ

30
子供の頃大好きだったライトノベル作家さんだし、あの強烈なあとがきを読んだ後にこんなことを言うのはどうかと思うのだけど…面白くなかった。漫才が。笑いが。笑いのツボが完全に私とは合わない、どのコンビのどのネタも1mmも面白いと思えなかったから辛かった。あれでは賞レースは勝ち上がれないだろう…。又吉氏の『火花』の有難味が分かった。本気でお笑いに取り組んでいる人のお笑い美学やセンスには、ライトなお笑いファンでは到底追いつけないのだろうなと。2017/03/30

りらこ

26
全く漫才を見ないので、未知の世界だった。漫才の産みの苦しみと、主人公の心情の現在過去との往復にこちらも心かき乱されながら読み進めた。主人公の王串は、あらゆることの責任を負いすぎるようだ、なぜ?と思ったら、あとがきを読み、なるほど!となった。人との距離感が難しい。お笑いを産み出すことってこんなに大変なんだ。2024/02/11

よっち

22
今は亡き相方の弟・零と漫才コンビ「ゼロワン」を組む三十三歳の無名のお笑い芸人・王串が、覚悟を決めて年末のマンザイ・グランプリ優勝を目指して奮闘する物語。元相方の死を消化しきれないまま、漫才を辞めることもできなかった王串。分かりやすい笑いを取りにいくか、自分のこだわりを貫くか葛藤し、相方の零や自由奔放な恋人マドカらとぶつかりながらも、泥臭くギリギリを追及する姿勢が生々しくて、とても心に響きました。久しぶりに読んでこれまでとまた違った雰囲気の作品と感じましたが、これはこれで良かったので次回作も期待しています。2016/02/07

こうちゃ

18
☆2.5 マンザイグランプリってM1そのまんまやないかいっ!2015年復活したM1も確か敗者復活戦から上がったコンビだったよね~。など随所にノリツッコミを入れつつ読了。帯で絶賛しているほどの面白さは感じなかったな~。やたらと死に関してのネタが多いのは、あとがきに書いてあるように著者の身近な人たちの死も影響があるのだろうか?純粋に誰かを笑わそうとする背景に、重いもの・痛いものの存在を嗅ぎ付けて笑うことができなかった。2016/02/04

*+:。.もも.。:+*

15
漫才はそれほど好きじゃないしこの時期に漫才ネタってあの大きな賞を取った作品の二番煎じみたいじゃんと初めは読むつもりはなかった。オーラバを読みたい私はいつも他作品は本命が出るまでの時間潰しだった。初めての一般文芸ってことだしと軽い気持ちで読み出したらラストは知らず知らずのうちに涙ぐんでた。全く違う設定だけどオーラバと同じ血が流れてた。過去に原稿を落としたりと裏切られた気分も何回か味わったがあとがきを読んでいろいろと苦難があったことも知った。やっぱり私は若木未生が好きだ。2015/12/30

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