出版社内容情報
「世界のニナガワ」が考える身体と物語。そこから見える現代人の精神の変化とは。我々日本人はどこへ行こうとしているのか?2016年5月に逝去した世界的演出家・蜷川幸雄。生前に彼が残した「身体」「物語」についての考察を書籍化。約60年の演劇人生のなかで、日本人の現代性を象徴する俳優たちの身体を見つめてきた。蜷川が俳優の身体を語ることは時代を語ることであり、人間存在の本質を考察することでもある。雑誌掲載されたものを再編集し、本書だけに語った語り下ろしインタビューを掲載した。構成・木俣冬による関係者らの証言を集めたレポートも併録。
蜷川幸雄[ニナガワユキオ]
著・文・その他
木俣冬[キマタフユ]
著・文・その他
内容説明
世界のニナガワが最後に語った身体と物語と半世紀の演劇史。隠された日本人の精神とは―演劇における若者と老人の身体性と狂気、日本人と物語の相関関係、時代の変化。芸術とメディアのあるべき姿まで語り尽くす。蜷川幸雄が残した、日本人へのメッセージ。
目次
1 尖る身体、ツルツルな身体、演劇とメディアと物語論(若者と老人;日本人と物語;日本人とメディア;カリギュラ、武蔵、熊、カフカ)
2 ラスト・インタビュー 蜷川幸雄、その人生と作品(考えながら動くことは新鮮で不自由;“日常”を演じること ほか)
3 そもそも演劇は、公共的なものである(ファウストはランボーだ;価値観を転倒させようと七転八倒 ほか)
4 最後の少年―蜷川幸雄が描いた7人の次世代(1978年―軽薄の次世代と;1988年―わずかな希望 ほか)
著者等紹介
蜷川幸雄[ニナガワユキオ]
1935年、埼玉県生まれ。演出家。劇作家の清水邦夫とタッグを組み、「櫻社」を結成。1960年代後半から70年代の小劇場界をリードする存在に。70年代後半からは大劇場、商業演劇などに活躍の場を広げる。幅広いレパートリーで知られ、国際的にも活躍。2016年5月、逝去
木俣冬[キマタフユ]
文筆家。映画、ドラマ、演劇など文化・芸術分野の執筆を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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