第3次世界大戦の罠―新たな国際秩序と地政学を読み解く

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第3次世界大戦の罠―新たな国際秩序と地政学を読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198639723
  • NDC分類 319
  • Cコード C0022

出版社内容情報

世界のパワーゲームは中東を基点に勃発する。複雑極まる情勢を日本を代表する中東研究の碩学と情報分析のプロが語り尽くす。

IS、ギリシア問題、中国の海外膨張、ロシアの新たなる帝国主義――世界は新たな秩序に向かって動乱の時代に突入した。忌まわしき戦争の世紀が再びやってくるのか。中東イスラーム研究の泰斗と、インテリジェンスの第一人者が元外務省主任分析官が、文明の興亡、地政学の視座、それぞれの専門分野における肉感性ある知見をもって世界を斬る。

【著者紹介】
東京大学名誉教授・明治大学特任教授。1947年札幌に生まれる。現在、フジテレビジョン特任顧問・三菱商事顧問・横綱審議委員なども務める。北海道大学大学院博士課程中退。東京大学学術博士。回路大学客員助教授、トルコ歴史協会研究員(アンカラ)、ハーバード大学客員研究員、東京大学大学院教授、同中東地域研究センター長、政策研究大学院大学客員教授などを歴任。2015年には戦後70年首相談話に助言する21世紀構想懇談会委員を務めた。2006年に紫綬褒章を受章、他に司馬遼太郎賞を受賞。主要著書に『現代のイスラム』(発展途上国研究奨励賞)『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)『岩波イスラーム辞典』(共編、毎日出版文化賞)。2013年11月に40年来の研究成果として『中東国際関係史研究』を出した。

内容説明

歴史学の泰斗とインテリジェンスの第一人者が、本気で世界を語り合った!IS、ギリシア問題、中国の野望、ロシアの新・帝国主義―動乱の時代に突入した世界を生きるために、我々日本人が知っておくべき文明と歴史の俯瞰図。

目次

第1章 イスラーム国、中東の狂った果実
第2章 地政学を抜きにして中東情勢は読み解けない
第3章 地理と民族が彩るロシアの曲折
第4章 欧米史観と虚国ギリシアの悲劇
第5章 中国の理屈なき海外膨張と中東への野望
第6章 情報地政学で理解する未来図、そして戦争

著者等紹介

山内昌之[ヤマウチマサユキ]
東京大学名誉教授・明治大学特任教授。1947年札幌に生まれる。現在、フジテレビジョン特任顧問・三菱商事顧問・横綱審議委員なども務める。北海道大学大学院博士課程中退。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、トルコ歴史協会研究員(アンカラ)、ハーバード大学客員研究員、東京大学大学院教授、同中東地域研究センター長、政策研究大学院大学客員教授などを歴任。2015年には戦後70年首相談話に助言する21世紀構想懇談会委員を務めた

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年東京生まれ。85年にノンキャリア専門職員として外務省入省。在モスクワ日本大使館勤務等を経て国際情報局分析第一課主任分析官。2002年、背任容疑で逮捕後、512日間の勾留を経て保釈。05年に執行行猶予付き有罪判決を受けて控訴・上告するが、09年の最高裁の上告棄却で判決確定、失職。作家に転身。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

33
トルコが露戦闘機を撃墜し、局面が一変。ウクライナ問題の意義は軽くなった。だが、変化とはあくまで動きであり、その前後の定点を持って変化があったと認識できる。モダンの思想とシステムに対し、プレモダンとポストモダンが融合した形態のISによる動向は世界をその一手で揺さぶりかける。それが仮にバブル経済のように実体と情報による恐怖の水増し分の乖離によるものだとしても。本書は佐藤氏が露で活躍していた時にアカデミックの知を構築していた山内氏との対談であり、我々が渦中にある問題をいかに対象化していくかの試みの生きた知だ。2015/12/19

テイネハイランド

16
図書館本。佐藤優/池上彰対談本「大世界史」と内容がかぶっている箇所がある。「大世界史」の場合、池上さんの影響もあってか、要所要所で情報が整理され説明されていたのが書籍としての魅力であったが、この本の場合、山内さんが佐藤さんより内容が濃くてより専門的なことをしゃべっているため、本として若干わかりにくいのが難点。二人が、客観性なんてくそくらえといわんばかりの態度で、ギリシャやクエートやドイツ(メルケル)や中国や米国(オバマ政権)や日本の評論家などを切りまくるので、時事漫談として読む分には大変楽しめた。2016/06/20

九曜紋

13
佐藤優の対談本というと、佐藤氏の博覧強記ぶりにスポットが当たりすぎ、対談者が後景に退いたものになりやすい。あの池上彰にしてそうなのだから。しかしこの本は学者としての山内昌之が佐藤氏と対等以上に該博な知識を披露し、自身の見解を述べる充実の内容。IS、ロシア、ドイツ、アメリカ、イラン中東、中国等、現在進行中の世界史のプレイヤーの思惑を読み解き、300ページをいっきに読ませるスリリングな1冊。2016/04/23

Happy Like a Honeybee

8
山内氏の知識に圧倒。この対談が継続する事を願います。 ギリシアを足掛かりに、西欧進出を目論む中国。ドイツ、フランスなど文化的親近性と政治は別問題。先進国を性善説で読み解くことに警鐘を鳴らす。2015/11/03

ゆうきなかもと

7
山内先生の知識量が半端ない… 現在の国際関係について、イギリス、ロシア、ドイツ、トルコ、イランが主要な役割を果たしているように感じた。なんだか第1次世界大戦のころに世界が戻ってしまったかのような顔ぶれだな… 個人的には新疆ウイグル自治区のウイグル人がイスラーム教徒としてはハナフィー派というスンナ派に属しているということに恐怖を感じた。ISもスンナ派だからね( >_<)。2016/04/08

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