吉原まんだら―色街の女帝が駆け抜けた戦後

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198639228
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本最大歓楽街・吉原の今を築いたのはこの老嬢だった。戦後70年、欲望の街を駆け抜けた色街の女帝が最初にして最後の激白!

メディアに一切出たことのない「吉原の女帝」が初めて語った、色街から見たこの国の戦後70年。赤線の特飲街から始め、キャバレー、ソープランドまで、男と女が絡む商売すべてを手がけてきた老嬢、その足跡から見えてくるのは、焼け跡から立ち上がった復興期の庶民の逞しさであり、この国の雄々しさだ。首都さいごの色街の歴史が明らかになる。

【著者紹介】
1974年生まれ。石川県金沢市出身。忘れられてゆく近代史の現場に赴き、「訊くのではなく聞える瞬間を待つ」姿勢をモットーとする踏査型ノンフィクションの実践者。海外からもアカデミズムの新たなアプローチとして注目を集める。戦後世代の書き手としても「民間学」を担う者として好評を得ている。著書に「堤義明 闇の帝国」「闇市の帝王 王長徳と封印された戦後」「世紀の贋作画商 銀座の灰燼と三越事件、松本清張、そしてFBI」「幻の街道をゆく」「総理の乳母 安倍晋三の隠された原風景」「原発官僚 漂流する亡国行政」ほか。

内容説明

御歳93、伝説の女帝が初めて語る。首都さいごの異界、吉原から見たこの国の戦後。男と女が絡む商売、ありとあらゆることを手がけてきた。戦争の傷跡の街で生きていくために…。ノンフィクションの新星、4年間の取材の結実。

目次

第1章 来たれもん、吉原に立つ
第2章 ドサクサの灯
第3章 赤線廃止で闇がくる
第4章 吉原明るきゃ、うちが闇
第5章 ソープランドへ
第6章 女たちの岐路
第7章 もうひとつの軌跡

著者等紹介

清泉亮[セイセントオル]
1974年生まれ。近現代史の現場を訪ね、「訊くのではなく聞こえる瞬間を待つ」姿勢で、消えゆく記憶を書きとめ、発表している。『吉原まんだら―色街の女帝が駆け抜けた戦後』は、清泉亮としての単行本デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

30
帯に書かれていた内容に期待したが少しがっかり。吉原の女帝と呼ばれる”おきち”さんのインタビュー形式にしたほうが面白かったかも。前半は読ませてくれたが後半は散漫に感じた。著者が1974年生まれというのには驚いたなー。2015/07/29

fwhd8325

13
赤線からトルコ風呂、ソープランドへ続く吉原の歴史。伝説の女帝が語る歴史も面白いのだが、角海老の社長の語りの方が興味深い。振り返りながらもあの時代が…と語りきれないままに読了。角海老の社長が今の女の子を嘆いている文章があるのだが、そう考えると、どこの世界にも昔は凄いプロがいて、今はその姿が無くなりつつあることは共通しているのかもしれない。2015/10/10

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

7
歴史の生き証人とはこういう人を言うのだな。最終章にあった「女郎屋のモラル」、モラルとは公私混同しないこと、と理解。角海老グループの発展の様子がかつての東急や阪急の発展物語のように感じられましたよっ。2015/06/04

チョビ

6
【読メ遊廓部自主トレ:もう一花咲かすぞベテランレベル】吉原の戦後の経営者へのインタビュー本ですね。吉原の内部というより、経営論を聴いている感じがしますね。そこに終始しちゃうのは後ろが色々絡んでるんだろうなということを感じさせる。正直あまり読ませる文章では無いが、女性経営者の「こうして「女帝」になっていった」という実力と運がすごいな、と単純に。労働者側の話がないので締まらないが、戦後になると江戸時代のような技術職でも無いし、あまり考えない人の方が歓迎される世界だからなあ。ウチの遊廓部向きではないかもw。2017/06/13

乱読家 護る会支持!

6
吉原の女帝の生涯から、昭和をふりかえる本。旦那が博打のカタで吉原の遊郭を手に入れる。東京大空襲。餓死する人達。ヤミ市。遊郭から赤線へ。売春防止法で、トルコ風呂へ。キャバレーとヘビ女。トルコ国からの抗議でソープランドへ。。。。。お、お、お世話になりました。m(_ _)m2015/06/22

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