出版社内容情報
かぐや姫の真実の姿に迫る感動作。映画の感動を本として楽しめると大好評の徳間アニメ絵本シリーズの34巻目。
むかしむかし、竹取の翁が山で竹を取っていると、光る竹がありました。ふしぎに思った翁が近寄って見ると、竹の中に、とても小さなお姫さまがいました。翁は家につれて帰り、自分の子どもとして大切に育てることにしました。ふしぎなことに、お姫さまはあっというまに大きくなりました。翁は、美しく成長したお姫さまを連れて、都に住むことにしますが…? 日本最古の物語『竹取物語』を高畑勲監督が新しい視点で描くアニメーション映画に基づく絵本。
【著者紹介】
アニメーション映画監督。1935年、三重県生まれ。作品にTVシリーズ「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」など、劇場用長編「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」「かぐや姫の物語」など。
内容説明
「かぐや姫」は、なぜ、地球にやってきたの?なぜ、月に帰らなければいけないの?日本でいちばん古いおとぎばなし「竹取物語」を、新しい視点で描いた、高畑勲監督の最新作を絵本化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
25
映画を見て、小説も読んではいたが、娘への読み聞かせを兼ねて絵本版で三たびの「かぐや姫の物語」。個人的には映画も小説も良かったのだけれど、いま思えば、当時はキャッチコピーの「姫の犯した罪と罰」にとらわれ、あれこれと考えながら見過ぎていたのかもしれない。時を経てまっさらな気持ちで読んだ本作は、姫のありのままに生きる喜びと、自分を押し殺して生きるつらさがこれまで以上に響き、どっぷりと感情移入させられた感がある。いまの自分に、あの映像表現はどのように映るのか? もう一度、映画版を見なければという気分になってきた。2014/09/07
どあら
17
映画を観た後で絵本を読みました。文字で読むと更に響くものがあります(*^^*)2015/12/01
喪中の雨巫女。
14
《書店》基本は、竹取物語です。姫が、望むものと、爺が考えた姫の幸せが、違ったために、姫が、苦しむことになるなんて…。やはり、アニメでみたいなあ。2014/01/31
ヒラP@ehon.gohon
12
原作の竹取物語が長編アニメとなるとき、これほどの脚色を経て、ストーリー性を高めていくのだと感心しました。 かぐや姫の生誕と成長してからの話しか知らなかったので、かぐや姫の成長に関しては空洞を埋めるような気がしましたし、かぐや姫の生き方を決定づける要因を暗示して、興味深く感じました。 終盤の捨丸との再会には、かぐや姫の人間性がうかがわれて、物語を身近に感じました。 アニメ映画の感動作りの舞台裏を再認識する絵本でした。2019/09/02
カナ@バンバンビガロ
11
映画は見たこと無かったけれど家にこの本があったので手に取り、読み始めると一気に読んだ。読了後、涙がとまらなかった。 地球に憧れた罪を償うために地球に流されてきたかぐや姫だったが結局は憧れたはずの地球で身をもって知らしめられた「穢れ」から逃れたいという気持ちを抱く・・・月に帰れば地球での記憶は失ってしまう・・・。 何か「人の生き死に」や「生まれ変わり」であるとか、そんなことまでも想いを馳せられた。本を読んで嗚咽するほどに泣いたのは久しぶりかも。2014/07/23
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