ただいま!マラング村―タンザニアの男の子のお話

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  • サイズ A5判/ページ数 148p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784198636784
  • NDC分類 K946
  • Cコード C8097

出版社内容情報

お兄ちゃんとはぐれたあと、道ばたで暮らすようになったぼくは…? 実話にもとづく、中学年向けのアフリカの子どものお話。

ツソはタンザニアの男の子。キリマンジャロのふもとの村で、おばさんとくらしているけど、食べ物は少ししかもらえない。ある晩、お兄ちゃんといっしょに家を飛び出し、走って町に出た。ここからバスに乗って、もっと大きな町に行くんだ。ところがお兄ちゃんとはぐれ、道ばたで暮らすことになった。数年後、ツソは〈シスター〉と出会い、寄宿舎に入り…? ストリートチルドレンになった男の子が、成長してふるさとに帰るまでを描く、中学年むけの物語。

【著者紹介】
1959年アウグスブルク生まれ。ギリシャ語、ヘブライ語を学んだのち、出版社の営業の仕事をしながら、古代言語、文学、神学、音楽学などを修める。大学講師を12年間つとめた後、フリーの編集者およびノンフィクション作家、翻訳家として、社会的なテーマを中心に活躍。小学校での講演も精力的に行っている。

内容説明

ツソはアフリカのタンザニアにすむ小さな男の子。おにいちゃんといっしょに、キリマンジャロ山のふもとの村にある、おばさんの家でくらしていますが、食べ物は少ししかもらえません。あるばん、ツソはおにいちゃんと、夜中に家をにげだして、バスターミナルのある町にたどりつきました。ここからバスに乗って、もっと大きな町へ行くのです。ところが、人ごみでおにいちゃんのすがたが見えなくなって…?路上でくらすことになった男の子が、ふたたびふるさとをたずねるまでをえがく、実話にもとづいた物語。小学校低・中学年~。

著者等紹介

ショット,ハンナ[ショット,ハンナ] [Schott,Hanna]
1959年ドイツのアウグスブルク生まれ。ギリシャ語、ヘブライ語を学んだのち、出版社の営業の仕事をしながら、古代言語、文学、神学、音楽学などを修める。大学講師を十二年間つとめたあと、フリーの編集者およびノンフィクション作家、翻訳家として活躍。社会的なテーマに精力的にとりくみ、また、小学校での講演も熱心に行っている

佐々木田鶴子[ササキタズコ]
香川県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、6年間ドイツで暮らし、ミュンヘン大学で歴史学を学ぶ。また、ミュンヘン国際児童図書館日本部門の設立にたずさわる

齊藤木綿子[サイトウユウコ]
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。(株)サンリオ企画制作室勤務の後、イラストレーターとして独立し、雑誌、広告、書籍のさし絵、絵本などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

149
かわいい表紙とは違って中身はなかなかハードな実話をもとにした話で、特に後半胸がしめつけられるような想いで読み終えた。タンザニアに住んでいた当時4歳の男の子のその後10年近くもの過酷な路上生活を思うと、施設に入所できて本当に良かったとは思うのだが、最初行動を共にしていたはずの彼の兄はいったいそれまで何をしていたのかという疑問が残る。そこに親子愛とは違うものを感じると同時に、主人公の少年はまだまだ幸運なほうで、あまり表立って伝えられていないアフリカの社会の現状を考えるとせつなくて仕方なかった。2014/07/26

あん

31
『第60回青少年読書感想文コンクール中学年課題図書』兄弟でおばさんの家で暮らす4歳のツソは困窮に耐えかね、ある晩兄と家出をします。 家出中に兄とはぐれツソは路上生活者になってしまいまうのですが、偶然シスターと出会い寄宿舎に入ることが出来、大きくなってから故郷のマラング村を訪ね、兄と再開するのいう実話に基づいた物語です。4年生の息子にとっては、暮らす家があり、学校にいく事が出来て、食べ物があるという意味と、アフリカの困窮の現状を考えるきっかけになるいいお話だったと思います。私もいろいろ考えさせられました。2014/06/29

小夜風

30
【所蔵】小学校中学年の読書感想文課題図書。冒頭、4歳の幼い子どもに水汲みを強要するシーンでもう胸が詰まります。父を病気で亡くし母はいなくなってしまい、兄と一緒におばさんの家に引き取られたツソ。でもおばさんは「火垂るの墓」以上にキツいおばさんで、兄はツソを連れて家出を決意します。ところがツソは兄とはぐれてしまい…。ツソの名前の意味をお巡りさんが推測した時、あんまりだと思いました。この話が実話だという衝撃…。最後にツソは再び故郷を訪れますが、素直に「良かった」だけでは終われない。2014/08/03

リノン

13
小3の娘に夏休みの読書感想文の1冊として選択した本。両親が亡くなり、4歳のソツは親戚の家で暮らすも厳しい現実に家を8歳の兄と飛び出してしまう。生まれてこの方、村さえも出たことがない状態で大きな町を目指している途中に兄とはぐれて一人に・・・。最後はハッピーエンドですが、過酷な環境にハラハラしてそれどころではない心境です。これが実話であること、世界のどこかではこういう子供たちがたくさんいることを子供がどう受け止めるのか気になります。娘は「泣けるね~。」と一言。軽すぎる・・・。ほぼ分かってないのかなと思います。2014/07/23

遠い日

9
たった一人の身寄りの兄とはぐれ、ストリートチルドレンになった、ツソ。4歳からの、悲惨な暮らしぶりは実話だという。タンザニアの国情もまた、厳しいものがあるのだ。盗み、仲間と分け合い、その日を凌ぐ暮らしから、ツソは偶然の行動によって、救われた。教育を受けることさえ叶えられた。落着きを得て、昔住んだ村へ帰ってみようという余裕さえできた。しかし、ツソのような子どもたちを多く助けるための手だては、十分に整っているとは言い難い現状が重い。2014/05/31

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