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正義をふりかざす君へ

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  • サイズ B6判/ページ数 420p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198636180
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

地元紙の記者だった不破勝彦は、神永美里と結婚し、義父の仕事を助けるべくホテル業へ転身する。が、やがてホテルは不祥事を起こし義父は失脚、妻との不和も重なり、彼は故郷から逃げ出した。七年後―彼は帰りたくない故郷へと戻る。元妻の不倫相手を救うために。問題を起こしたホテルを、正義の名のもとに攻撃した新聞社。そのトップに就任したのは、高校の先輩である大瀧丈一郎だった。ホテルは彼の傘下に吸収され、不破を恨む者たちが次々と現れる。そして、ついに魔の手が彼を襲う―!「正義」の意味を問い直す、渾身の長篇ミステリー!!

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。千葉県立国府台高等学校卒業。91年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞。95年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、96年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞。近年は時代小説も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

94
前半は市長選挙絡みの話であまり進まず読みにくかったけど後半は話が急展開して一気読みした。最後まで読んで題名の意味がよくわかった。先輩の大瀧の動機がよくわからなかった。元妻が途中で出なくなったと思ったらやっぱ最後に・・・・。女は怖いなあ。読後感はよくないけど納得する結末だったかも?でも両者とも私怨で主人公を利用した感じだなあ? やっぱり真保さんは初期の頃の作品が冴えてて好きだなあ。2013/12/06

ゆみねこ

76
7年前に別れた元妻の依頼で捨てたはずの故郷に戻った不破。尊敬する義父のもとで働いた日々と苦い思い出。裏切り者と罵られるような故郷で、市長選挙の候補者を陥れようとする勢力を調べ始めると、次々に明らかになる事実。元妻美里が最初から嫌いだったので、結末は何となく予想できた。不破氏、あまりにも人が良すぎるのでは?文章は読みやすいのでサラリと読了。2015/04/30

nyanco

72
序盤、非常に読みにくかった。一度は捨てた故郷に元妻からの依頼で戻る不破の気持ちがなかなか理解できなかったせいだと思う。久しぶりにあった妻は愛あすべき人には感じられず、彼女に想いが残っていたようにも思えない。いったい、何が彼を動かしているのか…巻き込まれた…と言う感じで不破の周りで事件が勃発する。彼が町に戻ると不都合に感じる者達が多くいるようだ…元記者であった不破は、事件の真相を探り始める。続→2013/07/11

myunclek

69
何故、大瀧が事件をでっち上げてまで不破を排除しなければならなかったのか…どう考えても理解できない。物語を導くためだとは分かっていても、無理やり過ぎて、真保裕一のいつもの切れ味が無かったな。マスコミ批判を全面に出すことを主とし過ぎたきらいもあり、一気には読めたものの期待は少々裏切られた。2014/01/19

ケイ

57
正義をふりかざす人は誰だったのか。大瀧か息子か?自分が正義だと思ってしまうと、無理がきて結局道を踏み外してしまうのだろう。本当に悪意がある人がのほほんとしているのが、厭な感じだ。最初から変な予感があり、振り回される男達があわれにみえる。話としては面白かった。2013/09/04

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