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評価と贈与の経済学

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  • サイズ B40判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198635671
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

本書で示されるのは、新しい「交易」と「共同体」のありかた。貨幣も、情報も、評価も、動いているところに集まってくる。ならば、私たちはどのような動きをする集団を形成すればいいのか。そのために個々ができる第一歩とは。キーワードは「情けは人のためならず」。若者と年長者の生態を読み解き、ポストグローバル社会での経済活動の本義にせまる変幻自在の対談。

目次

第1章 イワシ化する社会
第2章 努力と報酬について
第3章 拡張型家族
第4章 身体ベースの人間関係を取り戻す
第5章 贈与経済、評価経済
第6章 日本の豊かな潜在力
第7章 恋愛と結婚

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授。凱風館館長。専門はフランス現代思想、武道論、映画論

岡田斗司夫[オカダトシオ]
1958年大阪府生まれ。社会評論家。大阪芸術大学客員教授。株式会社オタキング代表。FREEex代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

111
経済学というよりも文明論的な感じを受けました。題材にしているポイントは非常に興味あるところばかりなのですが、この対談の基礎となる理論や考え方を若干整理して解説してもらった方がもう少しわかりやすくなる感じでした。話の論点は重要なことばかりだと思うので。2017/07/23

えちぜんや よーた

83
岡田さんの会社、FREEexは「社員」が「会社」にお金を支払うことを求めます。「社員」に金銭的な負担を求めているのは、従来の「従業員システム」では、「労働者」の利益と、「会社」の利益が相反するからでしょう。 "そうすると内田先生が本で書いているとおり、労働者はもっとも多い金をもらって、もっとも少ない労働をしようと考えるし、雇用側はもっとも少ないお金でもっとも多い労働をさせようって考えるに決まってる。時間が経つにつれて、だんだん関係がゆがんでくる"(P69)2013/08/26

友和

34
とても面白くて勉強になる対談でした。2014/08/25

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

34
内田樹と岡田斗司夫、分析名人で上手い事言い二人の対談集。学術書みたいな題名だが内容はわかりやすい。二人の愛読者ならば、きっといつものお馴染みの話ばかりであろうが、私は岡田氏の読者ではないので、彼の意見は新鮮だった。内田樹の本はたまに読むのだが、彼の意見は時々聞きたいものである。かつて読んだ内田本の復習も兼ねながら頭を揉み解した気分。結局人間良い事をするのが一番なのだと思った。誰かに良いパスを。2014/03/11

ちさと

29
ポストグローバル社会における新しい共同体の在り方を雑談する対談本です。貨幣・物・思いやりは交換ではなく贈与すべきという考え方は内田先生のいつものお話。自分が他人に何をしてもらえるかより先に、自分が他人に何をしてあげられるかを考える。父親はそういう人だったな。「大学は必要か」というテーマの内田先生のお話がなるほどと思った。逆に岡田さんの話でなるほどと思った箇所はひとつもなかった。表紙のイワシは現代若者論を語る岡田さんによると、私たちのことのようです。2018/11/15

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