内容説明
梅田博、３４歳、都内の玩具デザイン会社でアルバイト中。大卒の若手社員に小ばかにされ屈辱の日々を送るなか、チャンスがやって来た。大手クライアントの新キャラクタービジネスに梅田考案の“クレイジーマッスルくん”が採用されたのだ。アーティストとして大きく羽ばたくときがきた―。胸を膨らませる梅田だが。元暴走族総長の橘社長、同僚でセフレの美香、型破りの精神科医・本間、大手玩具メーカー幹部の酒乱男・真田、小生意気な美大生たち…個性的な面々が入り乱れ、物語は痛快な混沌をぶちまけつつ疾走していく。クレイジーでちょっと切ない中年青春プロレタリア小説。
著者等紹介
織田啓一郎［オダケイイチロウ］
１９６８年広島県生まれ。備前焼陶芸作家（人間国宝山本陶秀氏）の内弟子、玩具デザイナー、衣料雑貨店の経営、専業主夫などを経て現在はアパレル会社役員（非常勤）。『谷中ゲリラアーチスト』で小説家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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