内容説明
ある晩、心ない飼い主に川へ投げすてられた若いメスのトラネコ。必死で水から上がると、そこは駅前の空き地で、女王ネコと五匹のメスの野良ネコが暮らしていた。トラネコもここをねぐらに定め…。一方、空き地のそばの屋敷に、里親のおばさんと二人きりで暮らす十四歳の少年マイケルは、このトラネコになぜか心ひかれ…?人と自然の共生をテーマに作品を書きつづけたニューベリー賞受賞作家が、身近な動物、野良ネコの暮らしを、リアルな筆致で描く。アカギツネ、メンフクロウ、シカ…野生動物が息づく緑ゆたかな郊外の町でくり広げられる、両親を亡くした少年とすてネコの、心のふれあいの物語。小学校高学年~。
著者等紹介
ジョージ,ジーン・クレイグヘッド[ジョージ,ジーンクレイグヘッド][George,Jean Craighead]
1919‐2012年。両親、おじ、おばも自然愛好家で、子どもの頃からワシントンD.C.周辺の森の動植物に親しんで育つ。ペンシルバニア州立大学卒業後、ワシントンポスト紙の記者となりホワイトハウス担当も務めた。結婚後、再び森に足を運ぶようになり、自宅ではフクロウ、コマドリ、ミンクなどさまざまな動物を飼った。代表作『狼とくらした少女ジュリー』(73年ニューベリー賞受賞)、『ぼくだけの山の家』(偕成社、60年ニューベリー賞オナーブック)など、子ども向けの物語を中心に百冊以上の本を執筆
斎藤倫子[サイトウミチコ]
1954年東京生まれ。国際基督教大学語学科卒。主な訳書に、『シカゴよりこわい町』(東京創元社/産経児童出版文化賞)などがある
鈴木まもる[スズキマモル]
1952年東京生まれ。東京藝術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで赤い鳥さし絵賞、『ぼくの鳥の巣絵日記』(共に偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。鳥の巣研究家として、全国で鳥の巣展覧会を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
はる
さつき
ぷれば
minaseh