内容説明
１９７０年代、瀬戸内海に面した平和な城下町、香川県丸亀市。高校野球とロックをこよなく愛する少女・高山桂子は、ひょんなことから野球部のマネージャーになり、甲子園目指す日々。そんなとき、学園祭で見つけたジミー・ペイジ似のギタリスト・恭平に、桂子の胸は高鳴って…。あたたかで、平和で、のんびりとした時代に生きていた若者たちの青春物語。
著者等紹介
広谷鏡子［ヒロタニキョウコ］
１９６０年香川県丸亀市生まれ。県立丸亀高校、早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後ＮＨＫに入局。９５年『不随の家』（集英社）で第１９回すばる文学賞受賞。９７年『げつようびのこども』（集英社）が第１１８回芥川賞候補となる。現在、ＮＨＫ放送文化研究所専任研究員。２０１１年から丸亀市文化観光大使（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
117
お気に入りさんが文庫版を読了し、ステキなレビューをアップしてたので、すぐに読みました。高校生の野球部とロックの話とくれば、読まずにはいられません。時代はちょっと？前で、今の子達は知らない背景かもしれませんが、ツェッペリンやジャニス、クラプトンにベック、オールマンブラザースバンドなどが出てくるあたりはファンには十分に楽しめる作品だと思います。たいして弾けもしないギターをまた懲りもせず、弾きたくなってしまいました。みんながみんな、まっすぐでピュアなキャラが読んでて、キモチよかったです。いいですね、青春って。2021/07/22
それいゆ
16
今日国会で中国のあくどい商標登録について質問が出ていました。「香川県」が登録されそうになったそうで、もし日本で使用できなくなれば「うどん県」に変更しなければならない、というやりとりでした。この本はまさしくその「うどん県骨付鳥市（丸亀市）」を舞台にした話です。内容はほのぼのとした青春小説で、野球の丸亀高校がﾓﾃﾞﾙですが、そんなことより私にとっては懐かしすぎる、今は無き高松中央球場や高松の映画館ライオン館、昔ずっと使っていたﾏｼﾞｿﾝｽｸｴｱｰｶﾞｰﾃﾞﾝのﾊﾞｯｸが登場したりで、大満足でした。2012/03/14
たくのみ
5
高校野球とロックが好きな少女が主人公の、洋楽愛に溢れた自伝的青春小説。フライングV、ジャニス・ジョプリン、オールマン・ブラザーズバンド、グランド・ファンク、そしてジミー・ペイジ、…出てくるキーワードがあの時代の、それも、ちょっと気取った洋楽派のにおいがして懐かしい。スッキリさわやかな読み心地でした。2013/04/29
ハゲ郎
5
全く同じ時に高校生、それも同学年。聴いてた音楽が全く同じ、全部頭の中で鳴り響いた、タイトル、ツェッペリンの曲、懐かしい。あの頃の事を思い出してしまった。2012/04/16
まるちゃん
4
小説舞台の我が母校、4月28日「本館校舎お別れ式」があったようです。小説内の「憧れの木内投手」とは同級生でした。高校時代の個性的な友人、ユニークな先生、文化祭、半地下食堂、夏休みに泊まりに行った瀬戸内の島、高松の街での”グループ交際”など、小説と重なってさまざまなことが今更ながら思い出されました。さて、今の私は〜。2012/05/04
