内容説明
ウサギのトトのゆめは、「たからもの」をみつけること。シャベルをかついで、広い世のなかへ出ていったトトがみつけたのは…?ゆめを抱いてひとり立ちしたわかいウサギのぼうけんを、ドイツのベテラン絵本作家があたたかなまなざしで描く、あじわいぶかい物語。小学校低・中学年~。
著者等紹介
ハイネ,ヘルメ[ハイネ,ヘルメ][Heine,Helme]
1941年ベルリンに生まれる。大学で美術と経済学を学び、卒業後ヨーロッパ、アジアなど各地を放浪、南アフリカでは演劇に携わる。1976年に絵本作家としてデビュー、ユーモラスで温かい作風の絵本を数多く出版し続けている。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞など、受賞も多い。現代のドイツでもっともよく知られ、愛されている絵本作家の一人。ニュージーランド在住
はたさわゆうこ[ハタサワユウコ]
本名・畑澤裕子。1992年上智大学大学院文学部ドイツ文学科博士後期課程修了。現在、大学でドイツ語担当非常講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
17
(図書館本)ウサギの学校を卒業し、両親と別れ独り立ちしたトトのお話。トトが最後に見つけた宝物は素敵な宝物。読んだ後に表紙を見ると納得でした。2016/04/10
おくらさん
14
ウサギの学校を卒業して、独り立ちしたトト。うさぎの世界も生きていくために仕事をしないといけないらしい。郵便配達員は人気がらあって、たくさんお金ももらえるし、健康保険もしっかりあるし、年金だってもらえるから、、、 クスッと笑いながらも 最後はたからもの見つかってよかったね。2019/01/06
Cinejazz
11
ウサギの学校を卒業した<トト>の夢は、〝宝もの〟を見つけることでした。「これからは、自分の力で生きていくんだよ」と、お父さん。 「元気でね。美味しい野菜を沢山食べるんですよ。体にいいし、力もつくから。寝る前に歯を磨くのも忘れないようにね。うまくいくように祈ってるわ」と、お母さんの二人に見送られながら、トトはシャベルを担いで、広い世の中に出ていくのでした。・・・ドイツの人気絵本作家ヘルメ・ハイネが温かい眼差しで描いた〝金銀宝石に勝る大切な宝物〟を、ウサギのトトが見つけ出すまでの冒険物語です。2023/03/23
遠い日
11
トトの独り立ち。学校を卒業し、家も出て、自分の夢を追い始めたトト。一人で生きていくことの厳しさを、さまざまな仕事を通して知っていく。宝物はいつも、気づかぬうちに自分の心の中にある。回り道も決して無駄じゃない。2017/03/30
千冬
9
ウサギの学校を卒業したトトが様々な仕事などの経験を経ていく過程が人の「人生」を暗喩していて、しかしそれが説教くさくなくて良い。最後に手に入れることのできた「たからもの」も素敵でした。児童書らしい児童書といえるのでは。2012/04/04
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