内容説明
ペーテルに、いもうとができました。おとうとのいるともだちがうらやましかったペーテルは、おおよろこび。あかちゃんは、ちいさくて、なんてかわいいんでしょう。でも、しばらくすると…おとうさんもおかあさんも、あかちゃんにかかりきり。ぼくのこと、もうすきじゃないのかな…。妹や弟ができたとき、だれでも感じる、うれしさや不安。“子どもの本の女王”リンドグレーンと、「ロッタちゃん」のシリーズの画家ヴィークランドが、子どもの気持ちを、あたたかく描きます。愛情あふれる、スウェーデンの絵本。
著者等紹介
リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド][Lindgren,Astrid]
1907~2002年。スウェーデン生まれ。1944年から創作をはじめ、児童書の編集者として働きながら、数多くの作品を書いた。世界中で愛される数々の作品を生み出し、「子どもの本の女王」とよばれた
ヴィークランド,イロン[ヴィークランド,イロン][Wikland,Ilon]
1930年エストニア生まれ。1944年難民としてスウェーデンに渡り、ストックホルムで美術を学ぶ。1954年『ミオよわたしのミオ』(岩波書店)をきっかけに、リンドグレーンの作品に挿絵を描くようになり、1969年エルサ・ベスコフ賞を受賞
石井登志子[イシイトシコ]
1944年生まれ。同志社大学卒業。京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆花火大会が迫っています!!
46
上の子の行動。2019/02/16
つき
9
ペーテルに妹ができました。友だちに弟ができたのを羨ましく思って、お母さんに兄弟が欲しいと言ったペーテルなのに、妹が生まれると、大好きなお母さんは赤ちゃんの面倒ばかりみて、まったく構ってくれません。だからペーテルは、悪いことをして少しでもお母さんが側に来てくれるようにするのでした。 この頃のペーテルのお母さんは、だいぶ悩んだだろうけれど、成長したペーテルを頼もしく感じてるんじゃないかと思います。2017/06/24
ラグエル
9
兄が兄らしくなる時って、どういうときなんだろう。自分は、兄だったろうか。2012/10/13
いっちゃん
7
兄弟がいるならみんなが通る道。お母さんを独り占めしたい気持ちも、手が回らないお母さんの気持ちもよくわかる。でも、最後の枕なげで、兄弟っていいなぁと、うちの子達も思ったみたい。だって、週一でまくらなげやってるし(^o^)2014/02/22
遠い日
7
初めてのきょうだいが生まれたあとの、複雑に変化する気持ちを丁寧に描く。リンドグレーンにすれば、ぐっとリアルな匂いのする作品だ。まるで母親を独り占めしているかのような赤ちゃんに、嫉妬、羨望、そして、疎外感をもってしまうペーテル。母親は心を砕き、正面から受け止める。本当に、こんな場合、それしかないのだ。ペーテルの落ち着きと理解と成長は言うまでもない。きょうだいって、いいなと思えるときがちゃんと来る。2013/06/29
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