ロンツーは終わらない

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198631123
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「僕を、後ろに乗せてくれませんか?」岩山のそれが悪運の始まりだった。頑なで孤独な中年・岩山は、バイクでロングツーリング中の青森で、自傷癖を持つ歯科大生・斗児を拾ってしまった。代々歯科医院の家柄から外れようとする息子に、父の追手が迫る。わけあって、東京駅になんとしても向かわねばならない斗児。亡き父との残酷な過去が影を落とす岩山。そして始まった奇妙な二人旅の途次、彼らはさまざまな父と子の姿を目にすることに…。

著者等紹介

山田深夜[ヤマダシンヤ]
1961年福島県生まれ。高校卒業後、神奈川県横須賀市で私鉄職員として約20年間勤務。初の長編小説『電車屋赤城』(2007年角川書店)が吉川英治文学新人賞候補になり、一躍注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガミ

12
青森で出会った強面の男、岩山平和(ひらやま ひらかず)と、夢を追い父に反発して家を出た若者、里村斗児(さとむら とうじ)の青森から東京までの長旅を描いた長編です。「父と子」についても書かれた作品ですが、曲者たちと平和と斗児の会話や聖書での話を読んでいくと大変深いです。父はどうあるべきか、子はどうなっていくべきか、と普段私たちが出会わないであろう人たちの会話で思わず考えさせられてしまいました。所々の専門的な話(車、バイク、サバイバル知識など)も読んでいて面白かったです。2016/07/16

ほじゅどー

4
バイクによるロングツーリングを期待したら、徒歩、電車、トラック、バスで移動?でも、やっぱりライダーでないと理解できないだろうなという箇所の多い本。2011/10/28

yasu_z2

2
バイクに期待だったのだけど、人物中心的な話。それなりに楽しめたがちょっと冗長で飽きが来た。ごんどは壊される前の愛車750RSで書いてください!2011/10/16

ハルト

2
へば!っていい言葉。父親と息子の関係を主題にした、捻くれたオッサンと青年の笑いありアクションありの珍道中ロードノベル。主題も明確でわかりやすくて、おもしろかった。各人がさまざまなものを乗り越えるための、ある意味まっとうな「旅」ものでした。出会いと別れ。この旅は終わっても、また別の旅が始まるんだと。少し旅に身を置きたくなりました。満月せんべいが切なかった。あとやっぱり龍野兄弟が!楽しい!いいキャラすぎる!2011/04/29

カモメ

1
岩山は、作者自身の姿だろうな、と感じました。それ故に、理想的善人になってしまった為キャラクターにキレがなくなってしまったように思う。しかし、「赤城」が出て来て驚いたよね。2012/12/15

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